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IMAX版 『トゥモローランド』 [映画]

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地元の日本最大級のIMAXデジタルシアターで観る。久しぶりのスクリーンのフルサイズを使った上映で、上下が切れない画面だと迫力が違う。画面もクリアだし音響も素晴しいし、異次元の 『トゥモローランド』を大いに堪能した。

ニューヨーク万博のイッツ・ア・スモールワールドから始まって、想像を遥かに超えた世界が展開し、結局は希望のある未来を信じる子供達に託すというディズニーらしい物語だった。天使の世代だと、『三菱ダイヤモンド・アワー』で毎週金曜日の20時からプロレス中継と交互に放送されていた『ディズニーランド』に解説役で登場するウォルト・ディズニーの姿を思い出すだろうが、当時のような子供の心に戻って観たなら、大興奮したに違いない映画である。

天使もジョージ・クルーニーに近い年齢なのだが、様々に提示される地球規模の問題に共感して考えさせられることが多かった。また子供の頃に戻れたならと思ってしまうような作品だった。ネタバレになるので多くは書けないが、ジョージ・クルーニーが演じる主人公が子供の頃の夢をかなえて大空を飛行するシーンに涙が出そうになったことだけは書いておきたい。

解説

「Mr.インクレディブル」「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」のブラッド・バード監督が、ウォルト・ディズニーが残していた夢のプランに着想を得て手がけたオリジナル作品。「LOST」のデイモン・リンデロフが、バード監督とともにストーリー、脚本を担当。謎めいた「トゥモローランド」を知る男フランク役で、ジョージ・クルーニーがディズニー映画に初出演を果たした。宇宙飛行士を夢見る17歳の少女ケイシーは、ある日、自分の荷物の中に見慣れないピンバッジが紛れ込んでいるのを見つける。ピンバッジに触れたケイシーは、テクノロジーの発達した未知の世界「トゥモローランド」に迷い込むが、ほどなくして元の世界に戻ってきてしまう。そんな彼女の前にアテナと名乗る謎の少女が現れ、「再びトゥモローランドに行きたければ、フランクという男を訪ねろ」と言う。このことをきっかけに、ケイシーは人類の未来をかけた冒険に出ることになる。

スタッフ
監督ブラッド・バード
脚本デイモン・リンデロフ
   ブラッド・バード
撮影クラウディオ・ミランダ
美術スコット・チャンブリス
衣装ジェフリー・カーランド
編集ウォルター・マーチクレイグ・ウッド
音楽マイケル・ジアッキノ

キャスト
ジョージ・クルーニー/フランク・ウォーカー
ヒュー・ローリー/デビッド・ニックス
ブリット・ロバートソン/ケイシー・ニュートン
ラフィー・キャシディ/アテナ
トーマス・ロビンソン/若き日のフランク
ティム・マッグロウ/エディ・ニュートン
キャスリン・ハーン/ウルスラ
キーガン=マイケル・キー/ヒューゴー
ピアース・ガニォン/ネイト・ニュートン
ジュディ・グリア


IMAX版 メイズ・ランナー [映画]



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地元のIMAXデジタルシアターで観た。もう開館して丸2年、3年目に突入とか。相変わらず巨大なスクリーンに鮮明な音響で映画を楽しめるので大満足だった。スクリーンは例によって上下が隠れるスクリーンサイズだったが、元々巨大なスクリーンなのでまったく気にならなかった。

まあ映画の内容は、巨大な迷路に囲まれた空間に次々に記憶を失った少年達が送り込まれてという物語で、結局迷路を脱出するのだが・・・、そこにはという展開で消化不良に。次回作があるようだが、続きを見に行くかどうかは微妙な感じ。謎が多い物語で、色々書けないのが残念。

解説

アメリカで大ヒットを記録したジェームズ・ダシュナーのティーン向け小説をもとに、謎の巨大迷路に閉じ込められた若者たちの運命をスリリングに描いたサスペンススリラー。高い壁で囲まれたエリアに、記憶を失った1人の少年が姿を現す。そこには月に1回の頻度で彼と同じような若者が生活物資と共に送り込まれており、彼らはコミュニティを形成して暮らしていた。エリアの周囲には巨大な迷路があり、その謎を解明しなければ外界へ戻ることはできない。迷路の扉は夜になると閉ざされ、朝が来るまでに内部の構造が変化してしまう。若者たちは脱出を図るべく迷路の探索を続けるが……。キャストには「インターンシップ」のディラン・オブライエン、「17歳のエンディングノート」のカヤ・スコデラーリオ、「なんちゃって家族」のウィル・ポールターら若手注目株が集結。

スタッフ
監督ウェス・ボール
原作ジェームズ・ダシュナー
脚本ノア・オッペンハイム グラント・ピアース・マイヤーズ T・S・ノーリン
撮影エンリケ・シャディアック
美術マーク・フィッシェラ
衣装シモネッタ・マリアーノ
編集ダン・ジマーマン
音楽ジョン・パエザーノ

キャスト
ディラン・オブライエン トーマス
カヤ・スコデラーリオ テレサ
アムル・アミーン アルビー
トーマス・ブロディ=サング スターニュート
キー・ホン・リー ミンホー
ウィル・ポールター ギャリー
パトリシア・クラークソン エヴァ・ペイジ
ブレイク・クーパー チャック
デクスター・ダーデン フライパン
クリス・シェフィールド ベン
ジェイコブ・ラティモア
ジョー・アドラー
カール・グリーン
ランドール・D・カニンガム
アレクサンダー・フローレス

セッション [映画]

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土曜日の午後とはいえ、新宿コマ劇場の跡地にできたTOHOシネマズ新宿で一番大きな劇場が超満員だった。しかも、アクション映画かアニメしか上映しない天使の街のド田舎シネコンでも23日から3週間の限定上映が決まったという。観終わって、しばらく立ち上がれないほどの衝撃を受けた映画だった。多くの人におすすめしたい映画である。

映画の題材はジャズ。たとえ楽譜どおりに正確に演奏しても駄目で、ちょっとしたニュアンスを掴むまで教師は徹底的に生徒をいびりぬく。パワハラ的な教えなのだが、生徒もそれでひるんでいてはミュージシャンとしては駄目なわけで、新入生がいかにして音楽の本質を掴むんだのかを描いた映画である。

後半になるにつれ、教える方も教わる方も狂気が支配してきて、なんとも凄まじい展開となる。最後は音楽での復讐戦になるのだが、最後の最後で二人の目が微笑みあっているように見えたところで映画は音楽が終わると同時に終わってしまう。最高に格好いい。しびれる。何が起こったのか書けないのが残念だが、是非劇場で体験し目撃して欲しい。およそ芸事はこうした厳しさが必要なのだろうと思う。

解説

2014年・第30回サンダンス映画祭のグランプリ&観客賞受賞を皮切りに世界各国の映画祭で注目を集め、第87回アカデミー賞では助演男優賞ほか計3部門を受賞したオリジナル作品。世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。「スパイダーマン」シリーズなどで知られるベテラン俳優のJ・K・シモンズがフレッチャーを怪演し、アカデミー賞ほか数々の映画賞で助演男優賞を受賞。監督は、これまでに「グランドピアノ 狙われた黒鍵」「ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛」などの脚本を担当し、弱冠28歳で長編監督2作目となる本作を手がけたデイミアン・チャゼル。

スタッフ
監督デイミアン・チャゼル
脚本デイミアン・チャゼル
撮影シャロン・メール
美術メラニー・ペイジス=ジョーンズ
衣装リサ・ノーシア
編集トム・クロス
音楽ジャスティン・ハーウィッツ

キャスト
マイルズ・テラー アンドリュー・ニーマン
J・K・シモンズ フレッチャー
メリッサ・ブノワ ニコル
ポール・ライザー ジム・ニーマン
オースティン・ストウェル ライアン
ネイト・ラング カール

シンデレラ [映画]

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まず初めに短編『アナと雪の女王:エルサのサプライズ』が上演。ミュージカルナンバー「パーフェクト・デイ ~特別な一日~」で全てがわかってしまうような内容だけれどファンにとっては素敵な贈り物となったと思う。




英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のビントリー振付によるバレエ『シンデレラ』を観た直後に映画も観てみた。実写版のディズニーアニメ映画で、ヨーロッパ的な描写が少なく多少国籍不明っぽい部分もあるが、まあ家族揃って観るのにふさわしい内容だったのではないだろうか。

身分違いの結婚になるのに、あまり問題にならずに結ばれるというのも現代的なアレンジで、人種に対する配慮も周到にされていたようで、全世界を相手にするビジネスでは当然のことかと感心もした。




解説

ディズニーのクラシック・アニメーションの名作としても知られる「シンデレラ」を、ディズニーが新たに実写映画化。母を病気で、父を事故で失ったエラは、父の後妻である継母とその連れ子のドリゼラとアナスタシアに「灰まみれのエラ」を意味する「シンデレラ」と呼ばれ、召使いのように扱われていた。ある日、耐えきれずに家を飛び出したエラは、森の中で城で働いているという青年キットと出会い、心を通わせる。王子である身分を隠していたキットは、城に帰ると父である国王から政略結婚を勧められるが、森で出会ったエラが忘れられず、彼女を探し出すため国中の未婚女性を招いた舞踏会を計画する。イギリス出身の新星リリー・ジェームズがシンデレラに扮し、意地悪な継母をオスカー女優のケイト・ブランシェットが演じた。俳優としても活躍し、監督としては「ハムレット」「恋の骨折り損」「魔笛」などを手がけてきたケネス・ブラナーがメガホンをとった。

スタッフ
監督ケネス・ブラナー
脚本クリス・ワイツ
撮影ハリス・ザンバーラウコス
美術ダンテ・フェレッティ
衣装サンディ・パウエル
編集マーティン・ウォルシュ
音楽パトリック・ドイル

キャスト
リリー・ジェームズ エラ/シンデレラ
ケイト・ブランシェット まま母(トレメイン夫人)
ヘレナ・ボナム・カーター フェアリー・ゴッドマザー
リチャード・マッデン 王子/キット
ソフィー・マクシェラ ドリゼラ
ホリデイ・グレインジャー アナスタシア
デレク・ジャコビ 王
ノンソー・アノジー キャプテン(大尉)
ステラン・スカルス ガルド大公
ベン・チャップリン エラの父
ヘイリー・アトウェル エラの母


ソロモンの偽証 前篇・事件 [映画]

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今から25年前の1990年が舞台の映画で中学生が主人公ということで、なんとなく「中学生日記」みたいなのだが、内容は殺人事件?なのか自殺なのか、なんともやりきれない事件やら事故やらが発生し、学校内で裁判をするまでが描かれる。実際には起こらないようなことも、映画を観ていると現実にあるかもしれないと思えてくるほど、映画に惹き付けられた。結末は4月公開の後編に続くなのだが、大いに期待したい。

主人公の女子中学生やその周辺の美少年達よりも、いつもニコニコ野田健一役の前田航基や、浅井松子役の富田望生、その父親役の塚地武雅などのキャラクターが良かった。エンドロールが終わると後編の予告が始まるので、最後まで席を立たない方が良いかも。


解説

直木賞ほか多数の文学賞を受賞するベストセラー作家の宮部みゆきが、「小説新潮」で9年間にわたり連載したミステリー巨編「ソロモンの偽証」を、「八日目の蝉」の成島出監督が映画化した2部作の前編。バブル経済が終焉を迎えつつあった1990年12月25日のクリスマスの朝、城東第三中学校の校庭で2年A組の男子生徒・柏木卓也が屋上から転落死した遺体となって発見される。警察は自殺と断定するが、さまざまな疑惑や推測が飛び交い、やがて札付きの不良生徒として知られる大出俊次を名指しした殺人の告発状が届き、事態は混沌としていく。遺体の第一発見者で2年A組のクラス委員を務めていた藤野涼子は、柏木の小学校時代の友人という他校生・神原和彦らの協力を得て、自分たちの手で真実をつかもうと学校内裁判の開廷を決意する。物語の中心となる12人をはじめとした中学生キャストは、1万人の応募があったオーディションで選出。藤野涼子役の新人女優・藤野涼子は、本作での役名をそのまま芸名に女優デビューを飾った。

スタッフ
監督成島出
原作宮部みゆき
脚本真辺克彦
撮影藤澤順一
照明金沢正夫
美術西村貴志
録音藤本賢一
編集三條知生
音楽安川午朗
装飾湯澤幸夫
スクリプター森直子
衣装宮本茉莉
ヘアメイク田中マリ子
VFXスーパーバイザー浅野秀二

キャスト
藤野涼子 藤野涼子
板垣瑞生 神原和彦
石井杏奈 三宅樹理
清水尋也 大出俊次
富田望生 浅井松子
前田航基 野田健一
望月歩 柏木卓也
西畑澪花 倉田まり子
若林時英 向坂行夫
西村成忠 井上康夫
加藤幹夫 橋田祐太郎
石川新太 井口充
佐々木蔵之介 藤野剛
夏川結衣 藤野邦子
永作博美 三宅未来
黒木華 森内恵美子
田畑智子 佐々木礼子
池谷のぶえ
塚地武雅
田中壮太郎 茂木悦男
市川実和子 垣内美奈絵
江口のりこ
森口瑤子
安藤玉恵 高木学年主任
木下ほうか 楠山教諭
井上肇
高川裕也
中西美帆
宮川一朗太
嶋田久作
余貴美子
松重豊 北尾教諭
小日向文世 津崎正男
尾野真千子 中原涼子

IMAX版 ナイト ミュージアム エジプト王の秘密 [映画]

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昨夜は川崎に泊まった。パーティーがあったのだが、こっそり抜け出して東京へ飲みに出ようかなと思っていたのだが、結局抜け出せなかったのだが、この時間から東京へ出るのも億劫。しかし二次会へ出る気にもならず、急に思いついて川崎にあるIMAXデジタルシアターへ出かけることに。マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』を観に来て以来である。地元の日本最大級のスクリーンを持つIMAXデジタルシアターがあるので、川崎に来る必要がなかったからである。

今度、新宿にオープンするTOHOシネマズ新宿に最新型のIMAXデシタルシアターができるらしい。その人気次第では、2018年にオープン予定のTOHOシネマズ日比谷にもIMAXデシタルシアターができるかもしれない。それにしてもである。川崎のIMAXは既存の映画館をIMAXデシタルシアターに改修した欠陥?劇場なので、相変わらずスクリーンの下部に観客の頭が被ってしまう。しかも、床から天井、壁から壁というフルスクリーンなのに、地元のIMAXデジタルシアターに比べるとお話にならないくらい小さい。何これ?IMAXデジタルシアターじゃない、こんなの。2D上映とはいえIMAXスクリーン全面に映写される映画なのに迫力は半減。
観に来たことを後悔した。観客もカップルが2組。大スクリーンのファン?の男性が2名という寂しさだった。

さて映画は、舞台をニューヨークからロンドンの大英博物館に移しての大冒険?切ない結末やら、驚きのカメオ出演やら、色々の要素が詰まっていて面白く観た。2014年に自殺したロビン・ウィリアムズの遺作ともなった本作。そのことを思うと感慨深い。エンドロールの前にロビン・ウィリアムズとミッキー・ルーニーに献呈されたとクレジットが出る。

解説

真夜中になると展示物が動き出す博物館で起こる騒動を描いたベン・スティラー主演の人気アドベンチャー「ナイト ミュージアム」のシリーズ最終章となる第3弾。アメリカ自然史博物館で展示物たちに命を吹き込んできたエジプト王の石版が、その魔力を失いつつあった。博物館の仲間たちが2度と動けなくなるのを恐れたラリーは、石版の謎を解く鍵が大英博物館にあると知り、仲間たちや息子ニッキーを連れてロンドンへと向かう。どうにか潜入に成功した彼らは、石版をつくったエジプト王ファラオやアーサー王伝説の騎士ランスロットらと出会って大冒険を繰り広げ、ロンドンの街にまで飛び出していく。2014年に他界したロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソンらおなじみのキャストに加え、オスカー俳優ベン・キングズレーがファラオ役で新たに参加。前2作も手がけたショーン・レビ監督が引き続きメガホンをとった。

スタッフ
監督ショーン・レビ
脚本デビッド・ギヨン
   マイケル・ハンデルマン
撮影ギレルモ・ナバロ
美術マーティン・ホイスト
編集ディーン・ジマーマン
音楽アラン・シルベストリ

キャスト
ベン・スティラー ラリー・デリー/ラー
ロビン・ウィリアムズ テディ・ルーズベルト
オーウェン・ウィルソン ジェデダイア
ダン・スティーブンス ランスロット
ベン・キングズレー マレンカレ
リッキー・ジャーベイス マクフィー博士
スティーブ・クーガン オクタヴィウス
レベル・ウィルソン ティリー
スカイラー・ギソンド ニック・デリー
ラミ・マレック アクメンラー
パトリック・ギャラガー アッティラ・ザ・フン
ミズオ・ペック サカジャウィア

ミルカ [映画]



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ミルカ・シンの存在は全く知りませんでした。ド田舎のシネコン初?のインド映画。しかも3月20日(金)で終わってしまうということで天使を含め、たった3人の観客だけで2時間33分の長編映画を観ることに。

日本人には、なじみの無い人物なので、字幕担当者の作った年表を引用しておきます。
<ミルカ・シン年譜>

・Wiki”Milkha Singh”等を参照/下線を引いたのは映画中に登場した出来事(あくまでもメモなので、ネットの記述などに従ってあります。事実と違っている箇所があった場合はご指摘下さい)

1930年頃 イギリス領インド、パンジャーブ州ゴーヴィンドプラ村生まれ(パキスタン戸籍によると、1929年11月20日生まれ。別の記録では、1935年10月17日生まれ。生地も別の村説あり)

1947年  印パ分離独立によりインド、デリーに移住

      プラーナー・キラーの難民キャンプで一時期を過ごす

      既婚者の姉Ishvarと同居する

?    無賃乗車で逮捕、ティハール監獄に収監

1951年  兄Malkhanの勧めにより陸軍に入隊(4度目の受験)

      中部インド、シカンダラーバード(ハイダラーバードに隣接した町)のthe Electrical Mechanical Engineering Centre勤務中に陸上と出会う

1956年  メルボルン・オリンピック出場~200mと400m、いずれも予選落ち

     (パキスタンのアブドゥル・カーリクは100mと200mで準決勝まで進出)

1958年  200mと400mでインド新記録(カタック開催のインド国体にて)

1958年  東京でのアジア大会に出場~200mと400mで金メダル(大会新となった200mは、パキスタンのアブドゥル・カーリクと0.1秒差)

1958年  英連邦大会で400m金メダル

1959年  パドマーシュリー勲章を授与される

1960年  フランスでの競技会の400m走で45.80の世界新記録を出す。(非公式との説もあり。また、1956年にロサンゼルスの競技会でLou Joneが出した45.20が世界記録、という説もあり)

1960年  ローマ・オリンピック出場~200mと400mに出場。400mは決勝で4位

      この時の400mの記録45.73秒は、その後40年間にわたってインド記録となる

1960年  インド・パキスタン親善陸上試合(1960年1月とする資料もあり)~“Flying Sikh”の名称をパキスタン大統領より授けられる

1962年  ジャカルタでのアジア大会に出場~400mと4×400mリレーで金メダル

1964年  東京オリンピック出場~400m、4×100m、4×400mにエントリーしたが、出場は4×400mのみで予選落ち

?     軍隊を退役

?     パンジャービー語の伝記「空飛ぶシク ミルカ・シン(Flying Sikh Milkha Singh)」を出版

2003年  青少年支援の慈善団体「ミルカ・チャリティ・トラスト(Milkha's Charitable Trust)」設立

2013年  娘との共著による自伝「わが人生のレース(The Race of My Life)」を出版

インド映画らしく、違和感の無い形ではあるものの、歌と踊りがはさまり苦笑するしかないが、突如として芸術的な映画表現が挿入されたりと観客を飽きさせることのない「何でもあり状態」。まあ、これがインド映画なのだろうと納得。

インド人と短距離選手がなかなか結びつかなかったが、かつては偉大な世界的な選手がいたらしい。しかも、インドとパキスタンとの紛争に翻弄され、一家皆殺しというくらい過去を背負いながら、努力で這い上がった人生を山あり谷あり、あるときは迷い、苦しみといった波乱万丈の物語が展開するが、実話というところが凄いと思った。娯楽性と芸術性が見事に溶け合った不思議な映画で、自らの暗い過去を乗越えたところで映画は終わる。その後の55年間を彼はどう生き抜いたか興味がある。


解説

実在のインド人オリンピック陸上選手ミルカ・シンの壮絶な半生を描き、インドのアカデミー賞と言われる国際インド映画アカデミー賞で作品賞や監督賞、主演男優賞など計14部門を総なめにした作品。1960年ローマ・オリンピック。400メートル走のインド代表選手ミルカは、ゴール直前で後ろを振りかえるという前代未聞のミスを犯して4位となり、メダルを期待していた国民からバッシングを受ける。帰国後、ミルカはパキスタンで開催されるスポーツ大会のインド団長に指名されるが、断固として拒否したため、首相の命令で首相秘書とミルカのコーチが説得しに行くことに。ミルカが暮らす町へと向かう電車の中で、コーチは首相秘書にミルカがパキスタンへ行きたがらない理由を話しはじめる。「闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」などで映画監督としても活躍するファルハーン・アクタルが主演を務め、ミルカ役を熱演した。タレントの武井壮が、劇中の陸上大会に日本代表選手役で出演している。

スタッフ
監督ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
脚本プラスーン・ジョーシ
撮影ビノード・プラダーン
音楽シャンカル=イフサーン=ロイ

キャスト
ファルハーン・アクタル ミルカ・シン
ソナム・カプール ビーロー
ディビヤ・ダッタ イシュリ
アート・マリック ミルカの父
ジャプテージ・シン ミルカ(少年時代)
パワン・マルホトラ グルデーウ・シン
プラカーシュ・ラージ ヴィーラバンディアン
ヨグラージ・シンラン ヴィール・シン
武井壮

イントゥ・ザ・ウッズ [映画]









日本でも新国立劇場で宮本亜門演出で2004年と2006年に上演されたスティーブン・ソンドハイムのミュージカルの映画化である。すこしでも、このミュージカルあるいは作者について知っているならば、ディズニーとの取り合わせに大いに違和感を抱いたはずである。けっしてディズニー好きなファミリー向けの内容ではない。舞台版の第1幕では童話の登場人物が全てハッピーエンドになるので、そこで帰ってしまったお客もいたとか。後半の辛口の展開は、確かにお子様向きではない。不倫や殺人などもあり、ちょっとディズニーテイストとは明らかに違うからである。

舞台版を評したブログInto the Woods考察を是非読んでいただきたい。

2011年3月11日の東日本大震災と、それに続く福島の原発事故を経験してしまった日本人にとって、映画の後半は痛切に響かないだろうか?登場人物の弱さを自分に置き換えてみてみたらどうだろう。世界初演時はもちろん、日本初演時にも予想できなかった事態に遭遇し、多くのものを失った今だからこと胸に迫ってくる内容である。「 I wish」というのがキーワードで、一番大切なものは最後に歌われる。これで勇気を貰わない日本人がいるだろうか。どんな困難に出会っても立ち上がれという強いメッセージを感じた。エンドロールも最後まで観るのが今回は正解。

ディスニーのおかげで、メッセージ性の強いスティーブン・ソンドハイムの作品を多くの人に知ってもらえるきっかけになったなら嬉しいことである。『美女と野獣』、『ライオン・キング』、『リトル・マーメード』、『アラジン』などアニメ映画がミュージカル化され、日本でも劇団四季が上演しているが、舞台版のミュージカルがディズニーの映画になるとは愉快な出来事である。そういえば、スティーブン・ソンドハイムの代表作『リトル・ナイト・ミュージック』を日本初演したのも劇団四季だった。

解説

赤ずきん、シンデレラといったおとぎ話の主人公たちのその後を描いたブロードウェイの人気ミュージカルを、ディズニーが実写映画化。「シカゴ」「NINE」のロブ・マーシャル監督がメガホンをとり、魔女役にメリル・ストリープ、赤ずきんのオオカミ役にジョニー・デップら豪華スターが共演した。魔女にかけられた呪いのせいで子どもに恵まれなかったパン屋の夫婦は、子どもを授かりたければ「赤いずきん」「黄色い髪」「白い牛」「黄金の靴」の4つのアイテムを森から持ち帰れと魔女に命じられ、森へ向かう。時を同じくして、赤ずきんやラプンツェル、ジャック、シンデレラたちもそれぞれの願いをかなえるために森へとやってくるが……。「ウエスト・サイド物語」なども手がけたスティーブン・ソンドハイムが、原作ミュージカル同様に作詞・作曲を担当した。

スタッフ
監督ロブ・マーシャル
原作ミュージカルスティーブン・ソンドハイム
  ジェームズ・ラパイン
脚本ジェームズ・ラパイン
撮影ディオン・ビーブ
美術デニス・ガスナー
衣装コリーン・アトウッド
編集ワイアット・スミス
作詞スティーブン・ソンドハイム
作曲スティーブン・ソンドハイム
音楽監修ポール・ジェミニャーニ
   マイク・ハイアム
音楽プロデュース マイク・ハイアム

キャスト
メリル・ストリープ  魔女
エミリー・ブラント パン屋の妻
ジェームズ・コーデン パン屋の主人
アナ・ケンドリック  シンデレラ
クリス・パイン  シンデレラの王子
トレイシー・ウルマン  ジャックの母親
クリスティーン・バランスキー  シンデレラの継母
ジョニー・デップ  赤ずきんのオオカミ
ダニエル・ハトルストーン  ジャック
リラ・クロフォード  赤ずきん
マッケンジー・マウジー  ラプンツェル
ビリー・マグヌッセン  ラプンツェルの王子
ルーシー・パンチ ルシンダ
タミー・ブランチャード フロリンダ
フランシス・デ・ラ・トゥーア 巨人
サイモン・ラッセル・ビール パン屋の主人の父親
リチャード・グローバー シンデレラの王子の家来
アネット・クロスビー 赤ずきんのおばあちゃん


2006年 5月19日(金)~6月6日(火) 新国立劇場中劇場
【キャスト】
魔女・・・・・・・・・・・・・・・諏訪マリー
パン屋・・・・・・・・・・・・・・小堺一機
パン屋の妻・・・・・・・・・・・・高畑淳子
ジャックの母・・・・・・・・・・・天地総子(2004年藤田弓子)
シンデレラ・・・・・・・・・・・・シルビア・グラブ
シンデレラの王子・狼・・・・・・・藤本隆宏
赤ずきんちゃん・・・・・・・・・・宮本せいら(2004年SAYAKA)
ジャック・・・・・・・・・・・・・矢崎 広(2004年上山竜司)
ラプンツェル・・・・・・・・・・・早川久美子(2004年吉岡小鼓音)
ラプンツェルの王子・・・・・・・・広田勇二
シンデレラの母・巨人・おばあさん・荒井洸子
ナレーター・謎の男・・・・・・・・鈴木慎平
執事・・・・・・・・・・・・・・・大森博史
シンデレラの継母・・・・・・・・・藤田淑子
フロリンダ・・・・・・・・・・・・花山佳子(2004年仁科有理)
ルシンダ・・・・・・・・・・・・・鈴木純子(2004年山崎ちか)
シンデレラの父・・・・・・・・・・二瓶鮫一
白雪姫・・・・・・・・・・・・・・山田麻由
眠れる森の美女・・・・・・・・・・飯野めぐみ(2004年飯野愛)


【スタッフ】
作詞・作曲・・・・・・・・・スティーブン・ソンドハイム
台本・・・・・・・・・・・・ジェイムズ・ラパイン
演出・振付・・・・・・・・・宮本亜門
翻訳・・・・・・・・・・・・橋本邦彦
音楽監督・・・・・・・・・・山下康介
美術・・・・・・・・・・・・礒沼陽子
照明・・・・・・・・・・・・中川隆一
音響・・・・・・・・・・・・大坪正仁
衣裳・・・・・・・・・・・・朝月真次郎
ヘアメイク・・・・・・・・・馮啓孝
歌唱指導・・・・・・・・・・楊淑美
              山口正義
演出助手・・・・・・・・・・北村直子
舞台監督・・・・・・・・・・瀬崎将孝

芸術監督・・・・・・・・・・栗山民也
制作・・・・・・・・・・・・新国立劇場
協賛・・・・・・・・・・・・キリンビール株式会社


KANO 1931海の向こうの甲子園 [映画]

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映画を観るの前日、台湾からやって来た若者に聞いてみた。『「KANO」という映画知っている?』「勿論です。大ヒットですよ」彼女自身も流暢に日本語を話す。「ほとんど日本語の台詞みたいだけれど、どうやって観たの?」「字幕が出ましたから」

3時間の内、中国語の台詞はほとんどなく日本語の台詞ばかり。しかも現在の高校野球にあたる学生野球のスポ根ものという事で、敬遠していた訳ではないが、時間が合わなくて観ることが出来ずにいた。
2月28日から朝10時から1回上映だけだが公開される事になったので、有楽町のミニシアターへ駆けつけた。

高校球児の頭の中は筋肉?という偏見があったのだが、王道の物語の展開に何度も泣かされた。感動はしたけれど、霧社事件も同じ時期の出来事だったり、京城や大連の学校も入場行進していたりと日本人には複雑な想いも抱かせる映画。でも多くの人に観ていただきたいです。一時短縮版での公開という話もあったらしいが、オリジナルのままの方が球児達に感情移入できると思う。

解説
日本統治下の1931年、台湾代表として全国高校野球選手権に出場し、準優勝を果たした嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部の実話を描いた台湾映画。「海角七号 君想う、国境の南」や「セデック・バレ」2部作など、日本統治時代の台湾を舞台にした作品で大ヒットを生み出してきたウェイ・ダーション監督が製作、「セデック・バレ」にも出演した俳優マー・ジーシアンが初監督を務めた。1929年、嘉義農林学校の弱小野球部に、日本人の監督・近藤兵太郎がやってくる。甲子園進出を目指すという近藤の下、厳しい練習に励む部員たちは、次第に勝利への強い思いを抱くようになる。そして31年、台湾予選大会で大躍進し、常勝校を打ち負かして台湾代表チームとして甲子園へ遠征した嘉農野球部は、決してあきらめないプレイスタイルで日本中の注目を集める。野球部監督・近藤役で永瀬正敏が主演し、大沢たかお、坂井真紀ら日本人キャストも多数出演している。

スタッフ
監督マー・ジーシアン
脚本チェン・チャウェイ ウェイ・ダーション
音楽佐藤直紀
主題歌Rake 中孝介 ファン・イーチェン スミンルオ・メイリン

キャスト
永瀬正敏
坂井真紀
大沢たかお
伊川東吾
ツァオ・ヨウニン
チャン・ホンイ
ツォン・ヤンチェン
シエ・チュンシェン
シエ・ジュンジエ

IMAX版 アメリカン・スナイパー [映画]

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日本最大級のスクリーンサイズを持つ地元のIMAXデジタルシアター。『ミュータント・タートルズ』の上映後、20時からの回だからか、珍しく中通路の後方の席が7割は埋まっていた。アメリカで大ヒット、アマデミー賞にノミネートという追い風はあっても、これはド田舎のシネコンでは異例のこと。しかも、エンドロールは途中から無音になるという演出。終了と同時に帰る観客がガタガタと音を立てた後は、完全な静寂に包まれた。天使は当然のことながら祈りを捧げた。お隣の観客の息遣いでその存在を確認している不思議な体験。場内が明るくなると非常に沢山の観客が残っていたことに驚く。さらに出口で、WEB予約の設定ミスで200円支払いが少なかったらしく追加徴収されてしまった。お詫び?の割引券をもらえたけれど。

さて戦場がテーマとはいえ、IMAXデジタルシアターでの上映が必要なのかという疑問があったのだが、鮮明な映像もさることながら、場内を駆け巡る銃弾やヘリコプターの音、戦車の重低音が響いてIMAXデジタルシアターならではであった。

映画はイラク戦争に従軍して160名ものイラク人を殺した米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイル。4回もイラクに行って、敵のオリンピックの射撃で金メダルを取った狙撃手を殺すけれど、イラクから帰ってくるたびに、どんどん心が壊れていってしまって、最後はイラク戦争の帰還兵によって殺されるという悲劇の人。

それは戦場という異常な状況下で160名も殺してしまったのだから精神異常になるのも当然かなと思える描写が続く。そして観客も主人公と一緒の戦場にいるような体験ができる。特にIMAXデジタルシアターでは臨場感が凄かったので、自分の心も壊れていくような気がした。イラク人を殺すことに何も感じなくなってきているし、いつ敵から標的にされるかもしれないという恐怖で心が高ぶったりと、主人公のレベルにはいかないまでも、かなり心がかき回されるのは確かなこと。そうすると最後は無音でなければ、現実世界に戻れなかったかも。しかも、劇場のミスのおかげで、いきなり200円徴収されたのでアッという間に戻れました。

解説

「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」の名匠クリント・イーストウッドが、米軍史上最強とうたわれた狙撃手クリス・カイルのベストセラー自伝を映画化。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイルは、イラク戦争の際、その狙撃の腕前で多くの仲間を救い、「レジェンド」の異名をとる。しかし、同時にその存在は敵にも広く知られることとなり、クリスの首には懸賞金がかけられ、命を狙われる。数多くの敵兵の命を奪いながらも、遠く離れたアメリカにいる妻子に対して、良き夫であり良き父でありたいと願うクリスは、そのジレンマに苦しみながら、2003年から09年の間に4度にわたるイラク遠征を経験。過酷な戦場を生き延び妻子のもとへ帰還した後も、ぬぐえない心の傷に苦しむことになる。イーストウッド監督とは初タッグのブラッドリー・クーパーが、主演兼プロデューサーを務めた。

スタッフ
監督クリント・イーストウッド
原作クリス・カイル
   スコット・マクイー
   ウェンジム・デフェリス
脚本ジェイソン・ホール
撮影トム・スターン
美術ジェームズ・J・ムラカミ
   シャリーズ・カーデナス
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス
   ゲイリー・D・ローチ
視覚効果マイケル・オーエン
海軍技術顧問ケビン・ラーチ

キャスト
ブラッドリー・クーパー  クリス・カイル
シエナ・ミラー  タヤ・カイル
ルーク・グライムス  マーク・リー
ジェイク・マクドーマン ビグルス
ケビン・ラーチ  ドーバー
コリー・ハード  リクト“D”(ダンドリッジ)
ナビド・ネガー  バンアル=オボーディ師
キーア・オドネル ジェフ・カイル

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