SSブログ

IMAX版 アメリカン・スナイパー [映画]

jp-photomain-rev2-asnpr_large.jpg





日本最大級のスクリーンサイズを持つ地元のIMAXデジタルシアター。『ミュータント・タートルズ』の上映後、20時からの回だからか、珍しく中通路の後方の席が7割は埋まっていた。アメリカで大ヒット、アマデミー賞にノミネートという追い風はあっても、これはド田舎のシネコンでは異例のこと。しかも、エンドロールは途中から無音になるという演出。終了と同時に帰る観客がガタガタと音を立てた後は、完全な静寂に包まれた。天使は当然のことながら祈りを捧げた。お隣の観客の息遣いでその存在を確認している不思議な体験。場内が明るくなると非常に沢山の観客が残っていたことに驚く。さらに出口で、WEB予約の設定ミスで200円支払いが少なかったらしく追加徴収されてしまった。お詫び?の割引券をもらえたけれど。

さて戦場がテーマとはいえ、IMAXデジタルシアターでの上映が必要なのかという疑問があったのだが、鮮明な映像もさることながら、場内を駆け巡る銃弾やヘリコプターの音、戦車の重低音が響いてIMAXデジタルシアターならではであった。

映画はイラク戦争に従軍して160名ものイラク人を殺した米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイル。4回もイラクに行って、敵のオリンピックの射撃で金メダルを取った狙撃手を殺すけれど、イラクから帰ってくるたびに、どんどん心が壊れていってしまって、最後はイラク戦争の帰還兵によって殺されるという悲劇の人。

それは戦場という異常な状況下で160名も殺してしまったのだから精神異常になるのも当然かなと思える描写が続く。そして観客も主人公と一緒の戦場にいるような体験ができる。特にIMAXデジタルシアターでは臨場感が凄かったので、自分の心も壊れていくような気がした。イラク人を殺すことに何も感じなくなってきているし、いつ敵から標的にされるかもしれないという恐怖で心が高ぶったりと、主人公のレベルにはいかないまでも、かなり心がかき回されるのは確かなこと。そうすると最後は無音でなければ、現実世界に戻れなかったかも。しかも、劇場のミスのおかげで、いきなり200円徴収されたのでアッという間に戻れました。

解説

「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」の名匠クリント・イーストウッドが、米軍史上最強とうたわれた狙撃手クリス・カイルのベストセラー自伝を映画化。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイルは、イラク戦争の際、その狙撃の腕前で多くの仲間を救い、「レジェンド」の異名をとる。しかし、同時にその存在は敵にも広く知られることとなり、クリスの首には懸賞金がかけられ、命を狙われる。数多くの敵兵の命を奪いながらも、遠く離れたアメリカにいる妻子に対して、良き夫であり良き父でありたいと願うクリスは、そのジレンマに苦しみながら、2003年から09年の間に4度にわたるイラク遠征を経験。過酷な戦場を生き延び妻子のもとへ帰還した後も、ぬぐえない心の傷に苦しむことになる。イーストウッド監督とは初タッグのブラッドリー・クーパーが、主演兼プロデューサーを務めた。

スタッフ
監督クリント・イーストウッド
原作クリス・カイル
   スコット・マクイー
   ウェンジム・デフェリス
脚本ジェイソン・ホール
撮影トム・スターン
美術ジェームズ・J・ムラカミ
   シャリーズ・カーデナス
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス
   ゲイリー・D・ローチ
視覚効果マイケル・オーエン
海軍技術顧問ケビン・ラーチ

キャスト
ブラッドリー・クーパー  クリス・カイル
シエナ・ミラー  タヤ・カイル
ルーク・グライムス  マーク・リー
ジェイク・マクドーマン ビグルス
ケビン・ラーチ  ドーバー
コリー・ハード  リクト“D”(ダンドリッジ)
ナビド・ネガー  バンアル=オボーディ師
キーア・オドネル ジェフ・カイル

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。