SSブログ

ミルカ [映画]



sub1_large.jpg

ミルカ・シンの存在は全く知りませんでした。ド田舎のシネコン初?のインド映画。しかも3月20日(金)で終わってしまうということで天使を含め、たった3人の観客だけで2時間33分の長編映画を観ることに。

日本人には、なじみの無い人物なので、字幕担当者の作った年表を引用しておきます。
<ミルカ・シン年譜>

・Wiki”Milkha Singh”等を参照/下線を引いたのは映画中に登場した出来事(あくまでもメモなので、ネットの記述などに従ってあります。事実と違っている箇所があった場合はご指摘下さい)

1930年頃 イギリス領インド、パンジャーブ州ゴーヴィンドプラ村生まれ(パキスタン戸籍によると、1929年11月20日生まれ。別の記録では、1935年10月17日生まれ。生地も別の村説あり)

1947年  印パ分離独立によりインド、デリーに移住

      プラーナー・キラーの難民キャンプで一時期を過ごす

      既婚者の姉Ishvarと同居する

?    無賃乗車で逮捕、ティハール監獄に収監

1951年  兄Malkhanの勧めにより陸軍に入隊(4度目の受験)

      中部インド、シカンダラーバード(ハイダラーバードに隣接した町)のthe Electrical Mechanical Engineering Centre勤務中に陸上と出会う

1956年  メルボルン・オリンピック出場~200mと400m、いずれも予選落ち

     (パキスタンのアブドゥル・カーリクは100mと200mで準決勝まで進出)

1958年  200mと400mでインド新記録(カタック開催のインド国体にて)

1958年  東京でのアジア大会に出場~200mと400mで金メダル(大会新となった200mは、パキスタンのアブドゥル・カーリクと0.1秒差)

1958年  英連邦大会で400m金メダル

1959年  パドマーシュリー勲章を授与される

1960年  フランスでの競技会の400m走で45.80の世界新記録を出す。(非公式との説もあり。また、1956年にロサンゼルスの競技会でLou Joneが出した45.20が世界記録、という説もあり)

1960年  ローマ・オリンピック出場~200mと400mに出場。400mは決勝で4位

      この時の400mの記録45.73秒は、その後40年間にわたってインド記録となる

1960年  インド・パキスタン親善陸上試合(1960年1月とする資料もあり)~“Flying Sikh”の名称をパキスタン大統領より授けられる

1962年  ジャカルタでのアジア大会に出場~400mと4×400mリレーで金メダル

1964年  東京オリンピック出場~400m、4×100m、4×400mにエントリーしたが、出場は4×400mのみで予選落ち

?     軍隊を退役

?     パンジャービー語の伝記「空飛ぶシク ミルカ・シン(Flying Sikh Milkha Singh)」を出版

2003年  青少年支援の慈善団体「ミルカ・チャリティ・トラスト(Milkha's Charitable Trust)」設立

2013年  娘との共著による自伝「わが人生のレース(The Race of My Life)」を出版

インド映画らしく、違和感の無い形ではあるものの、歌と踊りがはさまり苦笑するしかないが、突如として芸術的な映画表現が挿入されたりと観客を飽きさせることのない「何でもあり状態」。まあ、これがインド映画なのだろうと納得。

インド人と短距離選手がなかなか結びつかなかったが、かつては偉大な世界的な選手がいたらしい。しかも、インドとパキスタンとの紛争に翻弄され、一家皆殺しというくらい過去を背負いながら、努力で這い上がった人生を山あり谷あり、あるときは迷い、苦しみといった波乱万丈の物語が展開するが、実話というところが凄いと思った。娯楽性と芸術性が見事に溶け合った不思議な映画で、自らの暗い過去を乗越えたところで映画は終わる。その後の55年間を彼はどう生き抜いたか興味がある。


解説

実在のインド人オリンピック陸上選手ミルカ・シンの壮絶な半生を描き、インドのアカデミー賞と言われる国際インド映画アカデミー賞で作品賞や監督賞、主演男優賞など計14部門を総なめにした作品。1960年ローマ・オリンピック。400メートル走のインド代表選手ミルカは、ゴール直前で後ろを振りかえるという前代未聞のミスを犯して4位となり、メダルを期待していた国民からバッシングを受ける。帰国後、ミルカはパキスタンで開催されるスポーツ大会のインド団長に指名されるが、断固として拒否したため、首相の命令で首相秘書とミルカのコーチが説得しに行くことに。ミルカが暮らす町へと向かう電車の中で、コーチは首相秘書にミルカがパキスタンへ行きたがらない理由を話しはじめる。「闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」などで映画監督としても活躍するファルハーン・アクタルが主演を務め、ミルカ役を熱演した。タレントの武井壮が、劇中の陸上大会に日本代表選手役で出演している。

スタッフ
監督ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
脚本プラスーン・ジョーシ
撮影ビノード・プラダーン
音楽シャンカル=イフサーン=ロイ

キャスト
ファルハーン・アクタル ミルカ・シン
ソナム・カプール ビーロー
ディビヤ・ダッタ イシュリ
アート・マリック ミルカの父
ジャプテージ・シン ミルカ(少年時代)
パワン・マルホトラ グルデーウ・シン
プラカーシュ・ラージ ヴィーラバンディアン
ヨグラージ・シンラン ヴィール・シン
武井壮

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。