Twitterまとめ投稿 2023/02/21 [歌舞伎]
theaterangel2二月文楽公演『女殺油地獄』「豊島屋油店の段」勘十郎と一輔は人形なので液体は使わないが油まみれでのたうち回るように見えた。翌朝までに返さなければ数倍になる借金を抱え殺人を犯す愚かな人間を淡々と描いて呂太夫と清介は観客に提示してみせた。自分の中にもある罪を見せられたようで祈りたくなる02/21 21:28 theaterangel2二月文楽公演『女殺油地獄』「河内屋内の段」密かな推しの咲寿太夫と靖太夫を両方聴くことができ満足。実力ある若手に積極的に機会を与え育てようという姿勢を評価。二人とも起用に応えて登場人物の心の動きを余すところなく描ききる。勘十郎の与兵衛は男として最低だけれど屈折した思いも伝えていた。02/21 21:19 theaterangel2二月文楽公演『女殺油地獄』「徳庵堤の段」五人の太夫の出演による語り分け。実力主義の世界ゆえに年齢や経験が考慮されないので残酷ともいえるが力不足と思われる人もいて納得の配役。人間遣いは黒装束に頭巾だが与兵衛の勘十郎が肩で風切る登場から惨めな最後まで振幅のある役柄を上手くみせた。02/21 19:55 theaterangel2二月文楽公演『国性爺合戦』「紅流しより獅子が城の段」これぞ文楽の真骨頂というべき大音声。第1部の代演に続いて織太夫が大活躍で嬉しい。藤蔵の三味線も同じく文楽を観た喜びに満たされた一幕。空席が目立ったのが勿体ない舞台だった。02/21 18:26 theaterangel2二月文楽公演『国性爺合戦』「甘輝館の段」切り場語りとなった錣太夫。派手さは全くないがいぶし銀の語り。三味線の宗助もそっと寄り添う芸だけれど実に文楽らしいなあと感心する。少々失敗もあったようだが全く瑕瑾とも感じさせないで淡々と進んでいったのが良い。今日の甘輝は玉助で大役に全力で挑む02/21 18:21 theaterangel2二月文楽公演『国性爺合戦』「楼門の段」清治の三味線の音が繊細で深く響いた。呂勢太夫はだいぶ助けられたのではないだろうか。和藤内の玉佳、老一官の文司、錦祥女の蓑二郎と世代交代を印象づける配役。先人達とも遜色がなくて頼もしく思えた。東京の本拠地を6年離れるが文楽の未来は暗くないと思う02/21 18:13 theaterangel2二月文楽公演『国性爺合戦』「千里が竹虎狩りの段」船底を舞台面まで上げて大虎の立ち回りが楽しい一幕。客席や三輪太夫にまで虎が出張して大活躍。おかげで微妙な日中関係にとっての問題表現も隠されたように思う。日本と中国は一衣帯水の関係なのだから友好関係がいつまでも続くように祈りたい。02/21 15:49 theaterangel2二月文楽公演『心中天網島』「道行名残りの橋づくし」最後の見果てぬ夢と消え果てたりとは美しい言葉で舞台面も哀れで悲しいけれど全く同情できない二人だなあと思う。以前は感じなかった感情も自分自身が体験した出来事が影響しているのかも。遺された家族を思うと共感するのは無理。非常に気分が悪い02/21 15:04 theaterangel2二月文楽公演『心中天網島』「大和屋の段」四月国立文楽劇場も休演が決まった咲太夫が心配。美丈夫織太夫が立派に代演。燕三の三味線が物語を立体感して聴かせていて感心し聞き惚れた。孫右衛門と勘太郎を背負った三五郎の位置関係が伝わってくるではないか不思議。文楽の底力を見せられたように思う。02/21 14:56 theaterangel2二月文楽公演『心中天網島』「紙屋内の段」治兵衛の玉男とおさんの和生が年齢を重ねて同じ舞台に立っていることに感慨。今の国立劇場であと何度観られるのか。新しい劇場ではどうか。藤太夫の安定した語り。おさんの「その涙が蜆川へ流れて小春の汲んで飲みやろうぞは」いつもながら怖しい台詞だった。02/21 14:46 theaterangel2二月文楽公演『心中天網島』「河庄の段」小春の心を知っての孫右衛門の泣き笑いに感動があった千歳太夫。怒りに任せて女を殴る蹴るの治兵衛は最低男だけれど玉男が遣うと愚かだが華があって憎めない。睦太夫が最後まで語れたのは勝平の三味線があったからか。富助の指先の動きを愉しんで見つつ聴いた。02/21 12:43
2023-02-21 23:01
nice!(2)
コメント(0)
コメント 0