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カルミナ・ブラーナ/カトゥリ・カルミナ NHK交響楽団第1774回 定期公演 Aプログラム NHKホール [コンサート]

2014年1月25日(土) 18:00開演 NHKホール

「第1774回 定期公演 Aプログラム」
オルフ/カトゥリ・カルミナ*
オルフ/カルミナ・ブラーナ**

指揮 : ファビオ・ルイージ
ソプラノ : モイツァ・エルトマン
テノール* : ヘルベルト・リッパート
テノール** : ティモシー・オリヴァー
バリトン** : マルクス・マルクヴァルト
合唱 : 東京混声合唱団
合唱** : 東京藝術大学合唱団
児童合唱** : 東京少年少女合唱隊


最近はオーケストラのコンサートにでかけることが少ないのだが、オペラ指揮者としても目覚しい活躍をしているファビオ・ルイージがNHK交響楽団を指揮する、しかも曲目が大好きなオルフの「カルミナ・ブラーナ」ということでNHKホールへでかけてみた。天使が20代の前半、クラシック音楽の殿堂は東京文化会館だった。休みのたびに上京し、歌舞伎を観た後、東京文化会館に寄って手当たり次第にクラシックのコンサートを聴くのを楽しみにしていた。もちろん安い当日券を買うのだが、並んでいると中には余った招待券をくれる人もいて思いがけずに良い席で音楽を楽しめることがあった。静岡の田舎者だった故、ほとんど初めて聴く曲ばかりだったが、毎回若い心に染み入るように音楽を聴く喜びに満たされた。

初めてオルフの「カルミナ・ブラーナ」を聴いたのは、1982年6月24日(木)19:00開演 岩城宏之指揮による新日本フィルハーモニー交響楽団の第101回定期公演だった。その時のプログラムは以下の通りである。

バルトーク作曲 「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」

ピアノ:高橋アキ、一柳彗
打楽器:岩城宏之、山口恭範

オルフ作曲 「カルミナ・ブラーナ」

指揮:岩城宏之
ソプラノ:常森寿子
テノール:鈴木寛一
バリトン:宮原昭吾
合唱:日本プロ合唱連合
小合唱:東京混声合唱団
合唱指導:宮本昭嘉
児童合唱:六合少年少女合唱団、御成ジュニア・コーラス


今にして思えば、メインの大編成の「カルミナ・ブラーナ」に対し、バルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」を組み合わせるのがいかにも岩城宏之らしいプログラムである。もちろんそんなことは当時は理解できるはずもなく、ただただ初めて聴く音楽に興奮していただけの若者だった。

さて、今回のプログラムもその時のものに匹敵するほど意欲的なものである。バルトークもオーケストラの定期演奏会といいながら、ピアノ2台と2名の打楽器奏者だけという布陣だったが、オルフの「カトゥリ・カルミナ」も4台のピアノに9名の打楽器奏者に合唱団とソプラノとテノールのソリストで、オーケストラの演奏はない。舞台の中央に上蓋が外された4台のピアノが扇状に並べられ、それを取り囲むように打楽器奏者が並び、後方には合唱団、指揮台の左右にソリストという舞台面。

「カトゥリ・カルミナ」は、「カルミナ・ブラーナ」の後に作曲され、「アフロディーテの勝利」とともに三部作というらしいが、その存在を知ったのはこの演奏会でである。内容は若い男女の性愛を賛美するが老人が、そうした営みをくだらないと切って捨てるという内容。

打楽器の演奏と歌われる曲もあるが、中間部はア・カペラで絶対音感がないと音を取るのも難しそうで、実際にテノールのソリストは左手に持った音叉で音を拾って声をだしていたりした。合唱団の男声部では囃し立てる演技のような歌唱もあり、面白い曲目だった。しかも入り口で配られた対訳には、男性の性器を意味するズバリの言葉や、女性の性器を意味する比喩などもあって生々しい。BSで後日放送する場合は、字幕などどう処理するのか、ちょっと心配になったくらいである。ソリストではソプラノのモイツァ・エルトマンが安定してのに比べ、テノールのヘルベルト・リッパードは硬質な声質でなんとか歌いきったという感じだった。

15分の休憩中に、舞台の楽器が移動して、通常のオーケストラが並ぶべく椅子や譜面台が手際よく並べられ混成合唱団と児童合唱団が席につき、楽員が登場していよいよメインの「カルミナ・ブラーナ」である。初めて聴いた岩城宏之指揮の演奏から、幾たびも聴いた曲だが、ファビオ・ルイージの曲へのアプローチは非常に知的なのが特徴だろうか。日本人の指揮者だと、大勢の演奏者を前にして身構えてしまうのか、始まる前から興奮状態で全力で突き進むよな印象だが、ルイージは汗や興奮といったものとは無縁な曲の全体を俯瞰した冷静な指揮ぶりだった。

日本人の同世代の指揮者が、いたずらに指揮台の上で飛んだり跳ねたり、大げさな身振りで大向こうを唸らせようとするあざとさがなく、ひたすら音楽を生み出そうとする姿勢が伝わってくるのが何よりも好ましく思えた。それでは熱のない退屈な演奏かといえば正反対で、じわじわと聴衆に迫ってくる音楽作りで、美しさに心震わせ、手に汗握る緊張の瞬間を何度も味わい、彼の音楽世界に触れる喜びに幸福感に包まれた。

オーケストラのコンサートで「ブラボー」など叫ぶことなど絶対にない天使なのだが最後の音の響きががNHKホールの空間に消えた瞬間、反射的に「ブラボー」を叫んでいたので自分でも驚いた。そこそこの演奏では満足しない天使も脱帽の演奏だったのである。だから、指揮者とソリストが退場し、楽員が舞台からいなくなっても素晴しい合唱を聞かせてくれた合唱団員に拍手を送り続けた。多くの観客は帰り始めていたが、あれだけの名演奏を聴かせてくれたことに対する礼儀だと思ったからである。

消えかけた拍手は段々と大きくなり、カラッポの舞台に向かって贈り続けられた。残った聴衆は指揮者の登場を願ったのかもしれない。さすがにそれはないだろうと思って身支度をしようとしたら、指揮者が下手より登場。再びホール内は凄まじいブラボーの声が飛び交い拍手に包まれた。今回のルイージの演奏は大成功で多くの聴衆に支持されたようである。
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クリスチャン・ツィメルマン・ピアノリサイタル クラウディオ・アバドに捧げられた夜 [コンサート]

【公演延期及び代替公演決定のお知らせ】

11月26日にサントリーホールでの公演を予定しておりましたが、急性腰痛症を発症し、医師の診断により11月中は演奏活動を行えないこととなりました。現在ツィメルマンは療養に努めております。本人は日本ツアー実施への強い意欲を持っておりますので、協議の結果、体調の回復が見込まれる12月6日以降の公演は当初の予定どおり実施致しますが、それ以前に予定されている公演は12月及び2014年1月に延期させていただくことと致しました。

という訳で昨年の11月26日に予定されていたリサイタルが中止になって、2014年1月20日が代替公演となった。たまたまベートーヴェンの後期3大ソナタが演奏されるということで深く考えずに買ってしまったのだが、開演前のアナウンスで特別な夜に聴く、特別な演奏になってしまった。

サントリーホールの舞台の真ん中にピアノが1台。開演前にマネージャーらしき人物が巻物のように長い楽譜を平置きに。開演前のアナウンスでは、非合法の録音を止めるように要請するアナウンスに続き、今宵の演奏会は逝去した指揮者のクラウディオ・アバド氏に捧ぐ旨が告げられた。昨年10月にルツェルン祝祭管弦楽団を率いて来日公演を予定していたのが、健康上の理由で中止になったので気にはなっていたのだが、2000年にが癌を克服して復帰していただけに今回も大丈夫と思っていた。

クラウディオ・アバドの指揮に初めて接したのは、ミラノスカラ座日本初来日公演の『シモン・ボッカネグラ』だった。その後もウィーン国立歌劇場、ベルリン・フィルのオペラ公演『トリスタンとイゾルデ』など主にオペラ公演を聴いてきた。クライバーが『ばらの騎士』を指揮した時のウィーン国立歌劇場の来日公演では、アバドは『フィガロの結婚』を指揮したのだが、クライバーよりもアバドの方が良い演奏のように思えた。

そんな思いが頭を駆け巡っていたので、残念ながら30番は心の平静を保てないまま聴く事になってしまい、演奏者には申し訳ないが集中力を著しく欠いた聴衆になってしまった。ホール内は照明が落とされ、ピアノだけが浮かび上がるように照明が調整されたいたが、なかなか集中できないで困った。ようやく続けて演奏された第31番によって音楽に没頭することができた。その高い音楽性に強く惹きつけられたが、その一方でさらなる高みに聴衆を連れて行ってくれないものかと願う部分もあって、これほどのピアニストになると求められる次元が違うので気の毒に思った。

休憩後の第32番は、強靭なテクニックと精神性がいかんなく発揮された名演だったのだが、ツィメルマンならもっとできるはずという強烈な思い込みがあったので、これだけの演奏を目の当たりにしながら、まだできるはずという思いが消えずに、圧倒的な感動を得るまでには至らなかった。つくづく著名な演奏家は大変なプレッシャーに耐えながら日々研鑽を続けているのだと思い至った。高水準の演奏を終えた後なので、当然のことながらアンコールはなし。

2014年01月20日(月) 19時開演 サントリーホール

ベートーヴェン後期3大ソナタ
Beethoven The Last Three Sonatas

ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
Piano Sonata NO.30 E major Op.109

ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
Piano Sonata No.31 A flat major Op.110

休憩 20分

ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111
Piano Sonata No.32 C minor Op.111
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NHK音楽祭 フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 ビゼー「カルメン」特集 [コンサート]

今年はヴェルディとワーグナーの生誕200年なので、NHK音楽祭のテーマは「オペラの巨星」たち。同時期に来日中のフランス放送フィルハーモニー管弦楽団で、チョン・ミョンフン指揮で世界に誇るメゾ・ソプラノの藤村実穂子にビゼーの「カルメン」を歌わせてという趣向。だからちょっと苦しい企画。前半のベルリオーズ序曲《ローマの謝肉祭》とアリアを除いたビゼー《カルメン》組曲は9月29日の横浜みなとみらいホールでも演奏されている曲目なので、藤村実穂子が登場した分だけ得した気分になる?むしろ後半の「火の鳥」と「ラ・ヴァルス」に期待した。

会場は1階席と3階席はほぼ埋まっていたが、2階席の後方には大量の空席があった。さすがにオペラ全曲ならともかく、藤村実穂子のカルメンのアリアと抜粋だけではオペラファンの食指は動かなかったようである。舞台はオーケストラピットが舞台面まで上げられて、客席に張り出した舞台にオーケストラが並ぶ感じなので巨大なNHKホールでのコンサートなのに音楽が近く感じられた。おかげでコントラバスが10人という巨大な編成なのだが舞台に余裕がある。舞台前には花が並べられていて「音楽祭」らしい華やかさはあった。天井からは無数のマイクが吊り下げられ、舞台下手には動き回るカメラとカメラマンが一人いるけれど気にはならなかったのは何より。

前半のベルリオーズとビゼーは、フランスのオーケストラらしく?端正な演奏で熱で大向こうを唸らせるような演奏とは対極にあるもので好印象。とかく音楽を見失いがちな傾向になる曲だが、オペラの舞台上演ではない演奏会なので、適度な緊張感が漂ってくるのが良かった。藤村実穂子もプリマドンナぶりを発揮するのではなく、音楽に寄り添い奉仕する尼僧のような感じだった。そのためカルメンに求められるような官能や野性味とは遠い歌唱だった。各曲はアリアを含め拍手なしで続けて演奏されたので、余計にそう感じたのかもしれない。ハバネラの後に拍手がないのは歌手には気の毒な気もした。

盛大な拍手喝采に応えてのアンコール曲はサン=サーンスの歌劇《サムソンとデリラ》から「あなたの声に心は開く」。ここにきてようやく藤村実穂子の本領発揮といった感じで見事な歌唱を披露。それまでの禁欲的ともいえる演奏が一気に解放されたように思えた。

休憩をはさんでバレエ音楽として作曲された2曲。「火の鳥」はディアギレフのバレエ・リュスに依頼されてフォーキンの振付で初演されたものだが、天使にとっては東京バレエ団が上演するベジャール版が馴染みが深い。そんな訳でどうしても音楽とバレエの場面がリンクしてしまうのでが、舞台上演で感じるような高揚感は残念ながら少なかった。普段は録音の音源に合わせて踊られることが多いが、バレンボイム指揮のシカゴ響で踊られた同作の高揚感は忘れられない。

それはラヴェルの「ラ・ヴァルス」も同じで、アシュトン振付の英国ロイヤルバレエ団の群舞も懐かしいが、同じNHKホールであの有名なベジャール「ボレロ」の後日譚としてジョルジュ・ドンとパトリック・デュポンが二人で踊った光景が浮かんできたりした。バレエと結びつかない音楽として愉しむことができたのは何よりだった。チェロの面白い奏法とか、フルートのセクションの持ち替えとか音楽とは関係ない部分が興味深く見られるのも演奏会ならではのこと。コントラバスの楽員が一人だけ弱音器をT付け忘れて弾いたり、曲間ながら打楽器の入れ替えデシンバルを落したりと生の舞台は面白い。

アンコール曲は、今回の来日公演のプログラムにもあるラヴェルの「マ・メール・ロワ」より終曲の「妖精の園」が演奏された。曲目を告げるチョン・ミョンフンの声は、まさしく震災以降傷ついたこの国の人々に向けられたものだとわかった。NHKのFMを通じて日本全国にこの音楽が届けられる意味があることなのである。冒頭のこれ以上ないと思われる弦楽の美しい響きは比類ないもので思わず涙ぐでしまった。拍手喝采に応えることもなく、あっさりとアンコールを終えたのも感動をより深くものにしていた。終演は19時57分。

2013年10月5日(土) 18:00開演

チョン・ミョンフン指揮

フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 

藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)

ベルリオーズ  序曲《ローマの謝肉祭》作品9

ビゼー 《カルメン》組曲、歌劇《カルメン》から抜粋
前奏曲
アラゴネーズ
間奏曲
セギディーリャ「セビリアのとりでの近くに」
アルカル竜騎兵
ハバネラ「恋は野の鳥」
衛兵の交代
ロマの歌「にぎやかな楽の調べ」

アンコール曲
サン=サーンス 歌劇「サムソンとデリラ」より
「あなたの声に心は開く」

休憩20分

ストラヴィンスキー バレエ組曲《火の鳥》(1919年版)
Ⅰ.序奏 Ⅱ.火の鳥とその踊り Ⅲ.王女たちの踊り(ホロヴォート組曲)
Ⅳ.カッチェイ王の魔の踊り Ⅴ.こもり歌 Ⅵ.終曲

ラヴェル バレエ音楽《ラ・ヴァルス》


アンコール曲
ラヴェル 組曲《マ・メール・ロア》より「妖精の園」


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岡本知高 Concerto del Sopranista 2013-2014 東京オペラシティ コンサートホール2013年9月28日(土) [コンサート]

フジテレビで中島丈博先生のドロドロの愛憎劇TVドラマ『牡丹と薔薇』が放送されたのが2004年。主題歌としてヘンデル作曲の『私を泣かせてください』を歌ったのを耳にしたのが、岡本知高を知った最初だったかもしれない。カウンターテナーではなく、男性ながら女性歌手と同様の発声で歌うソプラニスタという稀有な存在。

大相撲の力士かマツコデラックス?かと思うような巨体と、特殊な衣裳で包むゆえかクラシック・ファンからは色物扱いなのか、今回のコンサートには固定ファンが多数いても、空席があったのが残念だった。確かに、ソプラノ歌手として実際のオペラの舞台に立つのは困難かもしれないが、珍しい歌手としての扱いだけでは勿体無い。

本領は宗教音楽ということらしいが、さすがにそれだけでは彼のファンを満足させることができないという判断からが、いわゆる歌謡曲、J-POP、童謡、唱歌も歌われる。クラシック系のアリアや宗教曲には、男性歌手としては良くやっているという評価しかない。むしろ日本の歌曲を歌う日本人のオペラ歌手にはない「言葉の力」を観客に伝えることのできる貴重な存在だと思った。

このところ低音も出せるようになったということでヴェルディ作曲の『ドン・カルロ』からは、エリザベッタの「世の虚しさを知る神よ」とエボリ公女の「呪われし美貌」の両方を歌うという離れ業を披露。なかなかメゾソプラノ歌手では出せない?重低音が響いて満足。これならワーグナーのヒロインも歌えそうで、『トリスタンとイゾルデ』の「愛の死」とか聴いてみたくなった。さしずめ歌唱は完璧なのだけれど、一部の演目を除いて巨体ゆえにほぼオペラの舞台に立てなかったジェシー・ノーマンを連想させる。彼女が黒人霊歌をレパートリーとしたように、岡本知高には歌謡曲や日本の抒情歌があるといったところだろうか。



もっとも感動的だったのは、小泉今日子のヒット曲『木枯らしに抱かれて』 。魔法のような河原忠之のピアノによって、歌謡曲が芸術歌曲に大変身。コレペティトゥールという特技?を活かして観客にモンパチの「あなたに」の「あなたに 逢いたくて 逢いたくて」を歌唱指導。アンコールでフルヴォイスで気持ちよく歌えたのも彼のおかげ。とにかくMCも面白くて楽しく感動的な演奏会だったが、固定ファン以外には聴衆が広がっていないようなのが本当に残念である。彼の三着の衣裳を大喝采で迎える観客がいるのも事実なので仕方ないが、もっと正統的に評価されてしかるべきだと思うのだが。

曲目

アヴェ・マリア  作曲:グノー

私を泣かせてください 
オペラ『リナルド』より 作曲:ヘンデル

今の歌声は 
オペラ『セヴィリアの理髪師』より 作曲:ロッシーニ

懐かしの抒情歌メドレー

木枯らしに抱かれて 作詞・作曲:高見沢俊彦

落葉松 作詞:野上彰/作曲:小林秀雄

旅立ちの日に 作詞:小嶋登/作曲:坂本浩美

休憩 15分

世の虚しさを知る神よ
オペラ『ドン・カルロ』より 作曲:ヴェルディ

一本の鉛筆 作詞:松山善三/作曲:佐藤勝

誕生日には真っ白な百合を 作詞・作曲/福山雅治

アメイジング・グレイス 賛美歌

アヴェ・マリア 作曲:カッチーニ

呪われし美貌
オペラ『ドン・カルロ』より 作曲:ヴェルディ


アンコール
誰も寝てはならぬ
オペラ『トゥーランドット』より 作曲:プッチーニ

あたたに MONGOL800



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綾戸智恵 デビュー15周年記念スペシャル・コンサート “Forever Young”  渋谷オーチャードホール2013年7月28日 [コンサート]

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このところ、残念なパフォーマンスに出会うことが多い。それについて正直な感想を書くと「そんなに嫌なら観なければいいのに」という意見が寄せられる。「パンがなければお菓子を食べればいいのに」と言ってのけたマリー・アントワネット級のお頭の持ち主が多いらしい。観る前に舞台成果がわかっていれば観ないのである。それがわからないから観てしまうという簡単な理由なのに。天使の貴重な時間と金は返ってこないのである。

今日は鎌倉芸術館で吉右衛門の歌舞伎の地方巡演を観る予定だったのだが、午前中に用事があって、どうしても開演時間までに大船まで行けなくなったので、予定を変更して渋谷のオーチャードホールで『綾戸智恵 デビュー15周年記念スペシャル・コンサート “Forever Young”』を聴きに行くことにした。昨夜、歌舞伎座で会った知人には「なぜ綾戸智恵・・・」と絶句されてしまったが。

強烈な大阪のオバハンキャラ、ピアノの弾き語りでジャズのスタンダードナンバーを英語で歌うというギャップ。漫才師並みの面白トーク、親の介護、自身のガンなどなど、音楽以外の話題で人気なのでは?ジャス界のフジ子・ヘミング?あまり良い噂は聞こえて来ないのだが、一種の恐いもの見たさでオーチャードホールへ。客席の年齢層はフジ子・ヘミングなみに高い。しかも開演中にもかかわらず、平気で入退場を繰返す最低レベルの観客ばかりで呆れた。こんな失礼な観客に注意も出来ずに媚びているのだから、まあ演奏自体が良い訳はないのだが・・・。

【セットリスト】
2013.07.27&28
@Bunkamuraオーチャードホール
14時開演 16時15分頃終演

1.Take Me Home,Country Road
2.Hallelugah
3.It’s Impossible
4.Delta Lady
5.Route66
6.caravan
7.Sunny
8.Fly Me To The Moon
9.Big Spender
10.For The First Time
11.One For My Baby
12.Get Into My Life
13.That's Lucky Old Sun
14.Cotton Fields
15.Sway
16.Minnie The Moocher
17.Forever young
(encore)
Praise You
Oh Happy Day
May Way
Tennessee Waltz
Long And Winding Road

WOWOWライブで 8/25pm9:00から放送されるらしい。

ギター、ピアノ、ウッドベース、パーカション、キーボードのシンプルなバンド編成。特別な演出もなくて歌にフォーカスした内容で、このところ派手な照明を駆使した巨大ライブに親しんだ目からすると地味なステージである。最初と最後にアノインティッド・マス・クワイヤー(ゴスペルクワイヤー) なる日本人の合唱団が共演するのだが、自己陶酔系の合唱団で人数がいる割には迫力は今ひとつ。

肝心の綾戸智恵は、驚異的にピアノが上手いわけでもなく、声質、発声、声量にも難があるし、英語の発音もスタンダードな曲でも聴き取るのが困難なものもあったように思う。それでも、ほぼソロで歌われたお得意のTennessee Waltzと Long And Winding Roadなど心動かされるものもあったが、新しいアルバムのプロモーションという意味合いがあったからか、天使の大好きな.Forever youngが思ったほど盛り上がらなかったのが残念だった。


Forever Young

Forever Young

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: east house records
  • 発売日: 2013/04/17
  • メディア: CD



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鈴木ライナー龍一 無伴奏チェロリサイタル JTアートホールアフィニス                               [コンサート]


チェロ作品集 ~ my cello my soul ( my cello my soul / Ryuichi Rainer Suzuki ) [日本語解説書帯付]

チェロ作品集 ~ my cello my soul ( my cello my soul / Ryuichi Rainer Suzuki ) [日本語解説書帯付]

  • アーティスト: グラズノフ,チャイコフスキー,レスピーギ,ドヴォルザーク,サラサーテ,ブルッフ,ポッパー,R.シュトラウス,鈴木・ライナー・龍一 (Vc),エバーハルト・ハーゼンフラッツ (P)
  • 出版社/メーカー: fibonacci records / King International
  • 発売日: 2013/07/10
  • メディア: CD



三連休の最終日、この演奏会だけのために上京。虎ノ門周辺は、祝日のため閑散としていたが、ホールはほぼ満員の盛況だった。今回この演奏会にでかけてみようと思ったのは、偶然にYou Tubeでラフマニノフの“Lied”を引く姿をみつけたからである。



音楽の友7月号に紹介記事をみつけたからでもある。1995年のブラームス国際コンクールの覇者。2000年からハンブルグ州立歌劇場菅副首席奏者を務める逸材とあった。1970年代から34年間ミュンヘン・フィルの首席コントラバス代理を務めた鈴木良範の息子でドイツで教育を受け、セルジュ・チェリビダッケのレッスンを10代で受けたという。ミドルネームの「ライナー」は、父が自らの恩師ライナー・ツェペリッツ(ベルリンフィルの伝説的なコントラバス奏者)にちなんでつけたものだという。

前半はバッハの無伴奏チェロ組曲第1番、ガブリエッリの無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第6番、バッハの無伴奏チェロ組曲第5番。バロックと音楽史上初となる7世紀の無伴奏という興味深い組み合わせ。少々荒削りであったり、立ち上がりのもたつきもあったものの、第5番はなかなかの名演だった。

後半はバッハの影響を受けているロマン派の作品。レーガー : 無伴奏チェロ組曲 第1番は三つの楽章に分かれていて、第2楽章のアダージョの美しさ、第3楽章の超絶技巧と絶妙な歌心に圧倒された。さらに最高だったのは、カサドによる無伴奏チェロ組曲で、チェロの音域を全て使い、様々な奏法を駆使して、チェロの可能性をしめしてみせた。2本の弦を同時に鳴らす奏法など観ていても飽きることのない左の手が面白すぎて面白すぎて。

アンコールは3曲。ポピュラーな2曲は曲名がすぐに分かったが、2曲目に弾かれた曲はわからず仕舞い。

2013年7月15日(月・祝)14:00開演

J.S.バッハ : 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
ガブリエッリ : 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ 第6番
J.S.バッハ : 無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011

休憩

レーガー : 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 作品131c
カサド : 無伴奏チェロ組曲

アンコール:鳥の歌、曲名不詳、白鳥(全て無伴奏版)

ベルリンに生まれる。7歳よりヴァイオリン、10歳よりチェロを始める。
ミュンヘンでヤン・ポラセック、ザグレブでダヴィッド・グリゴリアン(ロストロポーヴィチの弟子)に師事。さらに英国王立音楽大学ソリストコースにてウィリアム・プリース(ジャクリーヌ デュ プレの先生)、ベルリン芸術大学にてヴォルフガング・ベトヒャーに学び、ソリストディプロムを「最優秀」で取得、卒業する。
また、幼少の頃より親交のあったセルジュ・チェリビダッケにも師事し、音楽的に多大な影響を受ける。
ブラームス国際コンクール優勝をはじめ、国際コンクールにおける入賞多数。
活動は多岐にわたり、室内楽ではライナー・クスマウル、安永徹、清水直子、市野あゆみ、アントン・バラコフスキー、アンドラ・ダルツィンらとグループを結成。

ソリストとしては、ドイツ各地でリサイタルシリーズに招聘される他、数々のオーケストラと協演する。
文化フェスティバルの開幕コンサートに出演した際には、ドイツの新聞各紙が絶賛した。 「驚くべきテクニックと力強い音、そしてアメリカとボヘミアの音楽スタイルを調和させる事のできるすぐれた表現解釈によって、才能に恵まれたチェリスト鈴木ライナー龍一は「聴衆の心」を掴んだ。」(南ドイツ新聞)
「文化フェスティバルにおける最大の聴き所は、やはりドヴォルジャークのチェロ協奏曲ロ短調の演奏だった。そのヴィルトゥオーソの名は鈴木・ライナー・龍一という。彼はドヴォルジャークの憂愁に内在する、そのエネルギー溢れんばかりの魅力を、一滴も漏らす事なく表現した。我々はただそのチェロを聴くだけで、何の苦もなく音と響きの世界を得ることができる。卓越したテクニックと滑らかなアタック、そして才能をもって彼の楽器は涙を誘う。そして鈴木は、ドヴォルジャークの広大さと深遠さを併せ持つ作曲センスを見事に察知し、聴衆のみならずオーケストラまでをも至上の音楽世界へと導いた。また、彼の弾くカザルス“鳥の歌”は、それまで聴いたことがないほど繊細であった。要するに、彼は楽器と作品に魂を込めたのだ。」(ミュンヘン・メルクーア)

2000年よりハンブルク国立歌劇場、及びハンブルクフィルハーモニーの次席チェロ奏者を務める。

鈴木・ライナー・龍一がとても才能豊かで、極めて熟達したチェリストである事を私はよく知っています。私は彼の音楽の端々に、大いなる才能を見受けることができました。私は彼のあらゆる努力を高く評価し、彼が大きな成功を得ることを信じています。
セルジュ・チェリビダッケ(Sergiu Celibidache 指揮者)

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4月30日 ATSUSHI誕生日LIVE EXILE LIVE TOUR 2013“EXILE PRIDE [コンサート]

今日は2回目にして、天使にとっては多分最後のライブである。チケットさえあれば、何度でも行きたのだが、手に入れる術がないのが残念である。今日も4万人を超える観客を集めて、超満員だった。同じライブを2回観るのは初めてのことである。オペラ、バレエ、ミュージカル、歌舞伎など上演回数が多ければ珍しい事ではないが、チケット入手困難な人気ライブでは珍しい。

同じライブを2回観て分かった事は、次に何が起るか当然ながら予測できる事である。お隣の観客が、まだ知らないことを知っているだけで、妙な優越感?を味わうことができた。全然意味のないことなのだが。余裕があったので、今日は観客の反応をもっぱら観察した。ターゲットになったのは、アリーナ席の後方、通路側の一番端っこに座った女の子二人組である。ステージが遠くて、明らかに不満気なのである。でも、天使は知っていた。その席が後ほど神席になることを。

ステージの両端が分割されて、トロッコのように動きだし、ホームベース側に移動して、再度連結して仮ステージを構成するのである。当然彼女達の前をトロッコが通過して行くので、彼女たちは狂気乱舞。後半に同じ演出があるのだが、今度はATSUSHIのトロッコが目に前にストップして歌ってくれのである。彼女たちの「マジ、やばい」という声が聞こえてくるようだった。

東京ドームは巨大だが、観客一人一人を大切にして、どのような場所であって楽しめるよう工夫されているのである。猿之助が宙乗りで3階席の客にサービスしたように、古い明治座で杉良太郎がゴンドラに乗って観客の近くまで行って興奮させたように。

アンコールには三代目J Soul Brothersが登場したときは、鼓膜が破れそうになる大歓声に包まれた。そして背景にHappy Birthdayの文字が浮び上がり、ケーキが運ばれて大合唱になった。大きなバラの花束が贈られたのだけれど、曲が始まっても誰も花束をとりにきてくれないので、ATSUSHIは少々焦った様子だった。最後の曲が終わって、出演者が黄金輝く階段を登っていく演出で締めくくられた。

セットリストは、多分こんな感じ

1.EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~
2.ALL NIGHT LONG
3.Each Other's Way~旅の途中~
4.Choo Chon TRAIN
5.VICTORY
6.WON'T BE LONG
7.FIREWORKS っy
8.THINK BOUT IT!     (THE SECOND from EXILE)
9.CLAP YOUR HANDS     (THE SECOND from EXILE)
10.Ti Amo
11.ふたつの唇
12.MELROSE~愛さない約束~    (EXILE ATSUSHI)
13.一千一秒    (EXILE TAKAHIRO)
14.ただ…逢いたくて
15.Your eyes onIy~曖昧な僕のカタチ
16.We WiII~あの場所で~
17.運命のヒト
18.もっと強く
19.One Love
20.道
21.Sun is rising again
22.Rising Sun
23.I Wish For You
24.Everything
25.SUMMER TIME LOVE
26.時の描片~トキノカケラ~
27.BOW&ARROWS
28.someday
29.銀河鉄道999
30.愛すべき未来へ
31.24karats TRIBE of GOLD
Happy Bithday to you
32.Love,Dream&Happiness
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EXILE ATSUSHI 『天音。』を読んで [コンサート]


天音。

天音。

  • 作者: EXILE ATSUSHI
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/04/30
  • メディア: 単行本



4月30日はEXILE ATSUSHIの誕生日である。Amzonに注文していたATSUSHIの著書『天音。』が今朝届いたので、ライブに行く前に読み出してみた。東京ドームのライブの初日に出かけたのだが、天使は安倍首相の次に歳をとっていたかもしれない。それほど会場には若い女性が溢れていた。三代目J Soul Brothersが登場した時の歓声は、鼓膜が破れるのではないかと思わせるほど、凄まじいものだった。それでも、EXILEに強く惹かれるのは、ATSUSHIの歌声に魅せられたからである。

昨年の6月、平日の東京ドーム公演が決まり、急に出かけてみる気になったのは、職場に熱烈なファンが何人もいたからである。国内はおろか、ハワイまで行ってしまうのは、天使の理解を超えていた。そんなに熱狂するならEXILEなるものを、一度観てやろうと思ったのである。

全く関心がなかったので、先入観もない代わりに、知識もゼロ。知っている曲も何もなく、教えられてフラッグとマフラータオルだけは買っていった。仕事で遅れてしまって、すでにライブは始まっていたが、見たこともないような観客とステージの一体観に圧倒された。一体、これは何?

そして出会ったのがATSUSHIの歌声である。彼の歌声は、ポップスの歌手のレベルを遥かに超えて神の領域だとさえ思った。そして彼らのステージの心地よかった事。驚くばかりだった。

この本は、天使の心を捉えて離さないATSUSHIの歌声の秘密を解き明かしてくれる。それは181ページに書かれていた。なるほどとストン腹に落ちた。さらに187ページから書かれている「天音」の意味。どうやら昨年のライブで天使は彼の「天音」触れたようである。

目次

はじめに

第一章  夢

第二章  恋

第三章  音楽

第四章  誕生

第五章  再生

第六章  愛を伝える

あわりに
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東京ドーム 4月27日東京初日 EXILE LIVE TOUR 2013“EXILE PRIDE” [コンサート]

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EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~  (SINGLE+DVD)

EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~ (SINGLE+DVD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: rhythm zone
  • 発売日: 2013/04/03
  • メディア: CD




天音。

天音。

  • 作者: EXILE ATSUSHI
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/04/30
  • メディア: 単行本




たぶん生ビールがいけなかったのである。普段は車で球場に出かけるのに、夕方からEXILEのライブに行くので、電車とバスを乗り継いで来た。寝不足だった上に、普段は浴びる事のない太陽を浴びたからか、途中から目の前が真っ白になる現象が続いて、座っていられなくなり、スタンド裏の日陰で休もうと立ち上がったら、一歩も歩けなくなってしまった。本当に目の前が真っ白で冷汗もかいて、緊急事態に。このまま誰かに助けてもらうような事があれば、ライブに行けなくなると、必死に四つん這いで階段を登って、スタンド裏にたどり着いて、ベンチにしばらく腰掛けて回復をまった。webで調べると貧血の症状に似ていた。EXILEがなければ球場で倒れ、医務室か救急車で病院へ運ばれていたことだろう。おかげで、点の取り合いになった3回の攻防は見逃してしまった。

野球は千葉ロッテの3点のリードで迎えた7回裏まで見届けてから東京ドームへ移動した。すでに通販でフラッグなどは買い求めていたが、グッズ売り場を素通りすることができずに、大量に大人買い。席はバルコニー席で、野球の時にはなかなか足を踏み入れる事のできない場所である。劇場スタイルの座席で、座り心地は良いのだが、2階席の天井が迫ってきていて、圧迫感があって盛り上がりにくい席だったが、フィールド全体を俯瞰できる席なのでライブの全容を楽しめる席ではあった。

昨年のフィールドの中央にタワーと円形舞台とそれを囲む外周舞台という形式ではなくなり、外野のスコアボードの前にステージが組まれている形式だった。中央のセンターステージには大迫があって、ピアノや様々な舞台装置が搬入されていたようだった。その奥にはバンドが演奏するスペースがあって、その部分も沈降してフラットなステージになったり、階段になったりと変幻自在。その奥は巨大な扇型の傾斜舞台になっていた。

その床面には映像が映し出される仕掛けになっていて、それを取り囲むように4本の巨大な柱、先端にフラッグと同じ星がつけられていて、その部分がスピーカータワーや照明器具を吊り下げる役目もあったようである。舞台の両脇にはライブでよく使われる巨大モニターがあるのだが、さらにその10倍はあろうかという移動自由な超巨大モニターが4基あって、一つモニターになったり、分割して使用されたりと大活躍だった。舞台が巨大な扇ならば、背景は巨大な屏風といったところだったろうか。

昨年のような外周舞台がないので、パレード形式の演出はないのかと思ったら、驚くべき方法で前半と後半に出現しドームが興奮に包まれた。

ATSUSHIの紹介でロイヤルボックに安倍首相一行が来ている事が告げられと一瞬だけドームがわいた。スーツ姿でライブに来たのは彼らだけだろうが、首相だけは借りた?フラッグを振っていた。小泉さんがXーJAPANのファンだった事を見習ったかもしれない。どうかドームに集った若者達を戦場に送るような事はごめんである。

スクリーンに映し出されるのは、遥な昔から未来。海底から世界最高峰の高山まで。ありとあらゆる場所への移動を可能にして、観客のイマジネーションを刺激し続けた。主なテーマは「和」にあったようで、伝統美からカウンターカルチャーまで見方によれば、日本は素晴らしいというメッセージに満ちていたといったら穿ちすぎな見方だったろうか。安倍首相のおかげで、政治的な意図を深読みしてみたりした。

マジックやアリエル、フライングまで登場して、ちょっとしたシルク・ド・ドレイユ風であったり、マイケル・ジャクソンの幻になってしまったライブTHIS IS  IT風でもあったりした。それに日本伝統?である体育会系のノリも加わって、最高にカッコいいステージが出現していた。

さすがに貧血で倒れたこともあって、今日の天使は控えめだったがアップテンポのナンバーはフラッグを振り続けた。バラードは立っているのが辛くて座って聴く事に。やはりATSUSHIの歌声は素晴しい。すべての日本国民、いや全世界の人々に彼の歌声を聞かせてあげたいと思う。

天使のツボにはまったのは、「One Love」で登場した以下の歌詞。

出会いの数だけ笑顔が生まれ 笑顔の数だけしあわせになる

出会いの数だけ笑顔が生まれ 笑顔の数だけしあわせになる

これは天使の実感であり、まもなく悲しみの季節を迎える天使への応援歌として聴いて涙が止めどもなく頬を伝わった。

東京ドームという巨大な空間でダンスパフォーマンスが通用するのか?多くの観客の心を捉えることができるのか?その問いに見事に応えてみせたのが、HIROをはじめとするパフォーマーたちで、肉体表現だけで4万人以上の人々の心を掴んで離さなかったと思う。

最後の方にサプライズでEXILEファミリーの人気グループが登場するのだが、アイドル並みの黄色い声が一斉に上がり、鼓膜が破れるかと思った。最後の曲が終わると、自然発生的にウェーブが起り、アンコールの前に2014年の活動内容が映像を交えて発表された。終演時間は21時25分ごろとなり、すぐにグッズ売り場に駆けつけて追加の商品を購入。今日は下見のようなもので、本番は4月30日のATSUSHIの誕生日の公演なのである。どのようなサプライズがあるのか大いに楽しみである。体調を万全にして臨みたい。


ちょっと気になったのは、演出で何度か舞台から客席に向かってテープが降り注ぐのだが、アリーナの端の観客が自分達の席にテープが届かないので、大勢がセンターめがけて移動したこと。将棋倒しにならないか上からみていてヒヤヒヤした。冷静な対応を望みたいものである。事故になってしまえば、それ以降の公演は中止になる可能性があるのだから。


たぶんこんなセットリスト

2013/04/27
東京ドーム
EXILE LIVE TOUR 2013 EXILE PRIDE

1.EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~
2.ALL NIGHT LONG
3.Each Other's Way~旅の途中~
4.Choo Chon TRAIN
5.VICTORY
6.WON'T BE LONG
7.FIREWORKS
8.THINK BOUT IT!
  (THE SECOND from EXILE)
9.CLAP YOUR HANDS
  (THE SECOND from EXILE)
10.Ti Amo
11.ふたつの唇
12.MELROSE~愛さない約束~
  (EXILE ATSUSHI)
13.with
  (EXILE TAKAHIRO)
14.Performens
15.ただ…逢いたくて
16.Your eyes onIy~曖昧な僕のカタチ
17.We WiII~あの場所で~
18.運命のヒト
19.もっと強く
20.One Love
21.道
22.Sun is rising again
23.Rising Sun
24.I Wish For You
25.Everything
26.SUMMER TIME LOVE
27.時の描片~トキノカケラ~
28.BOW&ARROWS
29.someday
30.銀河鉄道999
31.愛すべき未来へ
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32.24karats TRIBE of GOLD
33.Love,Dream&Happiness


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EXILE LIVE TOUR 2013“EXILE PRIDE”のチケットを手にする [コンサート]

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EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~  (SINGLE+DVD)

EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~ (SINGLE+DVD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: rhythm zone
  • 発売日: 2013/04/03
  • メディア: CD



まもなく大阪・京セラドーム大阪からスタートする『EXILE LIVE TOUR 2013 “EXILE PRIDE”』。昨年初めて東京ドームでのLIVEにでかけて、すっかりファンになり、EXILEのファンクラブにも入会。今年のTOURからチケットをFC枠で購入可能になって、やっぱりATSUSHIの誕生日である4月30日の東京ドームに行きたいということで申し込み。めでたく本日チケットを手に入れました。もちろん「EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~」のCDつきです。座席は残念ながら2階席の後方ですが、買えただけでもラッキーらしいので、心ゆくまで楽しんでくるつもりです。 

LIVEの必需品のフラッグ、キャップ、マフラータオルを早くも買い求めて当日盛り上がるつもり。職場の熱烈なファン達は大阪、福岡、札幌にも遠征らしいので土産話が楽しみです。このところ毎晩のように見ているのが、昨年の『EXILE ATSUSHI PREMIUM LIVE ~命をうたう~』のDVD。ATSUSHIの魅力爆発です!
ATSUSHIがピアノ伴奏で山田耕筰を歌うなんて、ちょっと不思議な感じ。日本歌曲も十分に歌いこなせる歌唱力の持ち主のようである。

追記

4月27日のチケットが職場の熱狂的ファンから廻ってきて急遽参戦が決定。野球見物の予定を入れていたのだが、東京の初日なのでとても楽しみ。同じライブのステージがどのように変化するのか見比べてみるつもり。


EXILE ATSUSHI PREMIUM LIVE ~命をうたう~ (DVD)

EXILE ATSUSHI PREMIUM LIVE ~命をうたう~ (DVD)

  • 出版社/メーカー: rhythm zone
  • メディア: DVD



2013年、EXILEの活動テーマは『EXILE PRIDE』。

その言葉に込めた14人の想い…
そして、その言葉が持つ意味…
そのすべてを伝えるべく、EXILEが新たなステージの幕を開ける!!

2013年、春…
5大ドームで繰り広げられる、感動の“EXILE ENTERTAINMENT”をお見逃しなく☆
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【公演スケジュール】
★4/16(火) 大阪・京セラドーム大阪 
 開場16:30/開演18:30 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
★4/17(水) 大阪・京セラドーム大阪 
 開場16:30/開演18:30 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
★4/27(土) 東京・東京ドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問]キョードー東京 0570-550-799
★4/28(日) 東京・東京ドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問]キョードー東京 0570-550-799
★4/30(火) 東京・東京ドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問]キョードー東京 0570-550-799
★5/1(水) 東京・東京ドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問]キョードー東京 0570-550-799
★5/16(木) 大阪・京セラドーム大阪 
 開場16:30/開演18:30 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
★5/17(金) 大阪・京セラドーム大阪 
 開場16:30/開演18:30 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
★5/22(水) 東京・東京ドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問]キョードー東京 0570-550-799
★5/23(木) 東京・東京ドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問]キョードー東京 0570-550-799
★6/14(金) 名古屋・ナゴヤドーム 
 開場16:30/開演18:30 [問] サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
★6/15(土) 名古屋・ナゴヤドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問] サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
★6/16(日) 名古屋・ナゴヤドーム 
 開場15:00/開演17:00 [問] サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
★6/22(土) 北海道・札幌ドーム 
 開場16:00/開演18:00 [問] ミュージックファン 011-208-7000
★6/23(日) 北海道・札幌ドーム 
 開場15:00/開演17:00 [問] ミュージックファン 011-208-7000
★6/29(土) 福岡・福岡Yahoo!JAPANドーム
 開場16:00/開演18:00 [問] キョードー西日本 092-714-0159
★6/30(日) 福岡・福岡Yahoo!JAPANドーム
 開場15:00/開演17:00 [問] キョードー西日本 092-714-0159

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