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大江戸りびんぐでっど ネタバレ大会! 其の陸 [歌舞伎]2009-12-25 [歌舞伎アーカイブス]

 なんとかたどり着いた大詰?ここも初日はグダグダで、何がなんだがわからない幕切れになってしまって大失敗だったように思う。二度目に観たときには、一応、筋を通した感じになって、観客に何も考えさせないようにしようという策略なのか、ぞんび達の総踊りになって、上手、下手、中央にご挨拶という、宝塚形式?の簡略なカーテンコールに突入して幕という、さらに締まらない終わり方。本当にこれでいいの?強烈な毒が消え去って、クドカンも結局は歌舞伎に屈した形となった。歌舞伎チャンネルに収録していたから?いくらなんでも甘過ぎで、困難な運命を背負ったはずの半助と七之助の結末が、「よかった、よかった。めでたし、めでたしって…」

 さて、最も信頼する友人からメールが届いた。

クドカンは映画でもなんでも毎度てんこ盛りが流儀の様ですが
得意の人情話と笑いに絞って攻めてくれればいいものを変に「時代」というか
時事ネタを取り入れようとして張り切りすぎの失敗作という気がします。
才能のある人なのでもっと年を取ってからでもまた別のアプローチで?
歌舞伎に挑戦してほしいと思いました。

 なるほど大人の反応である。世間様の評価はこういうものなのかもしれない。
でも天使は言う「クドカンは二度と歌舞伎座に来るな!すっこんでいろ、このボケッ!」
天使にあるまじき、悪口雑言、大変失礼しました。

五場の1 富岡八幡宮
五場の2 永代橋のたもと

主な配役
半助…染五郎
お葉…七之助
お染…扇雀
大工の辰…勘太郎
与兵衛…亀蔵
佐平次…井之上隆志
お静…芝のぶ
お菊…萬次郎
喜瀬川…福助
四十郎後に渡辺小兵衛…三津五郎

 幕前での芝居がつづいて、幕の背後では舞台転換の気配。ゾンビの派遣の活躍で大工の辰は職を失ってあれぎみ。永代橋の工事もゾンビ達が請け負ったようである。夫を弁護するために、芝のぶは女形にあるまじき胴間声で、福助に食ってかかるなど、ある意味面白く、驚きの演技があって、当方の頭は真っ白に…。

 そこへ永代橋が落ちたという知らせがあって、幕が飛ぶと上手と下手に永代橋があって、真ん中が落ちている態。橋の上には人が右往左往している中にゾンビ達も。とうとう大工の辰もゾンビの仲間入り。橋のこちらには半助、あちら側にはお葉。後ろから押されて人々はどんどん川に落ちていく。

 半助はお葉を助けるために、川に落ちた人間をゾンビ達に襲わせ、川中をゾンビだらけにする。そして戸板にお葉をのせ、上手から下手へゾンビの頭の上を伝わせて下手の半助のもとへ。とんだ「因幡の白ウサギ」で、下手に到着する前にお葉もゾンビになるオチかと思ったら…。「だまされた!」と怒るゾンビ達。

 結局、ゾンビの半助と人間のお葉は固く結ばれるのでした…。主要な登場人物がすべてゾンビになってしまったなか、半助も新吉もゾンビなのに、何故にお葉は人間でいられるのか?そもそも最愛の人を殺したはずの半助を愛せるのか?この結末の意味は?謎だらけで初日の幕は閉じたが、歌舞伎チャンネルの収録日には、のんきにゾンビ達の総踊りになって、笑顔でご挨拶って…。初日との落差に椅子からずり落ちそうになった。やっぱり、初日は公開有料舞台稽古だったらしい。

2009-12-25 00:03
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