なくもんか [映画]2009-12-01 [映画 アーカイブス]
解説: 幼いころに生き別れ、互いの顔も知らずに育った兄弟と、二人を取り巻く周囲の人々が織り成す人情コメディー。『舞妓 Haaaan!!!』の水田伸生監督、主演の阿部サダヲ、脚本の宮藤官九郎のトリオが再び顔を合わせ、不幸な生い立ちの兄弟の再会劇を、笑いと涙を交えて描く。お人好しの兄を阿部が演じるほか、人気お笑い芸人の弟を瑛太が、兄の幼なじみに竹内結子がふんする。家族のきずなをテーマにした、ハートフルな物語が感動的。
あらすじ: 無茶苦茶な父に捨てられ、幼少期に生き別れた兄・祐太(阿部サダヲ)と弟・祐介(瑛太)は、互いの顔も名前も知らずに成長する。祐太は、東京下町の商店街でハムカツが名物の店を切り盛りし、祐介はお笑い芸人として超売れっ子になっていた。そんなある日、祐太のもとに、初代店主の一人娘・徹子(竹内結子)が突然帰って来る。
観よう観ようと思っていたのに、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」に夢中になっているうちに見逃してしまっていた。明日は会社を休んで、歌舞伎座の初日に駆けつける予定である。お目当ては昼の部に上演される宮藤官九郎の新作『大江戸りびんぐでっど』なのは言うまでもない。ならば、彼の脚本による新作映画も外せないということで映画の日の劇場へでかけた。
●昼の部(午前11時開演)
一、操り三番叟
二、野崎村
三、身替座禅
四、大江戸りびんぐでっど
演目は『大江戸りびんぐでっど』以外は目新しさはないが、なんと初日を前にして全席売切の大盛況で驚く。さすがにクドカン人気は根強い。いまだに昼の部の終演時間が16時15分と発表されているだけなのが不安材料といえば不安である。今夜あたりは徹夜で舞台稽古なのかもしれない。配役だけは発表されている。
半助 染五郎
お葉 七之助
大工の辰 勘太郎
根岸肥前守 彌十郎
遣手お菊 萬次郎
丁兵衛 市 蔵
与兵衛 亀 蔵
佐平次 井之上隆志
紙屑屋久六 猿 弥
和尚実は死神 獅 童
石坂段右衛門 橋之助
女郎お染 扇 雀
女郎喜瀬川 福 助
四十郎 三津五郎
新吉 勘三郎
ほぼ全員出演の演目となりそうである。期待していいのか、どうなのか占う気持もあって客席に座った。
この映画は全編、天使の笑いのツボにはまって笑い通し。「なくもんか」の題名通り、全然泣けないのだが、これが笑い続けて最後にホロッとさせれば、商業演劇の作家になれるのだろうが、小劇場出身らしい小技の連発で、斜に構えた感じがなんとも素人っぽくていい。ネタバレになるので何も書けないのが残念だが、エコを取り上げて、遠慮がちな?一方で痛烈な批判になっていることに感心した。
リアリズムを廃し、徹底的にカルカチュアしているので、この映画を真っ正面からアレコレ言うのは間違いだと思う。ただ沖縄に舞台を移してからは、セットでの破調な感じがなくなり、少々トーンダウンしてしまったのが残念だった。阿部サダヲが好演し、いしだあゆみが最初は誰か判らないくらいに作り込んでいてというか年齢をかさねてしまっていて驚く。伊原剛志の父親の存在感が秀逸。
2009-12-01 23:37
あらすじ: 無茶苦茶な父に捨てられ、幼少期に生き別れた兄・祐太(阿部サダヲ)と弟・祐介(瑛太)は、互いの顔も名前も知らずに成長する。祐太は、東京下町の商店街でハムカツが名物の店を切り盛りし、祐介はお笑い芸人として超売れっ子になっていた。そんなある日、祐太のもとに、初代店主の一人娘・徹子(竹内結子)が突然帰って来る。
観よう観ようと思っていたのに、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」に夢中になっているうちに見逃してしまっていた。明日は会社を休んで、歌舞伎座の初日に駆けつける予定である。お目当ては昼の部に上演される宮藤官九郎の新作『大江戸りびんぐでっど』なのは言うまでもない。ならば、彼の脚本による新作映画も外せないということで映画の日の劇場へでかけた。
●昼の部(午前11時開演)
一、操り三番叟
二、野崎村
三、身替座禅
四、大江戸りびんぐでっど
演目は『大江戸りびんぐでっど』以外は目新しさはないが、なんと初日を前にして全席売切の大盛況で驚く。さすがにクドカン人気は根強い。いまだに昼の部の終演時間が16時15分と発表されているだけなのが不安材料といえば不安である。今夜あたりは徹夜で舞台稽古なのかもしれない。配役だけは発表されている。
半助 染五郎
お葉 七之助
大工の辰 勘太郎
根岸肥前守 彌十郎
遣手お菊 萬次郎
丁兵衛 市 蔵
与兵衛 亀 蔵
佐平次 井之上隆志
紙屑屋久六 猿 弥
和尚実は死神 獅 童
石坂段右衛門 橋之助
女郎お染 扇 雀
女郎喜瀬川 福 助
四十郎 三津五郎
新吉 勘三郎
ほぼ全員出演の演目となりそうである。期待していいのか、どうなのか占う気持もあって客席に座った。
この映画は全編、天使の笑いのツボにはまって笑い通し。「なくもんか」の題名通り、全然泣けないのだが、これが笑い続けて最後にホロッとさせれば、商業演劇の作家になれるのだろうが、小劇場出身らしい小技の連発で、斜に構えた感じがなんとも素人っぽくていい。ネタバレになるので何も書けないのが残念だが、エコを取り上げて、遠慮がちな?一方で痛烈な批判になっていることに感心した。
リアリズムを廃し、徹底的にカルカチュアしているので、この映画を真っ正面からアレコレ言うのは間違いだと思う。ただ沖縄に舞台を移してからは、セットでの破調な感じがなくなり、少々トーンダウンしてしまったのが残念だった。阿部サダヲが好演し、いしだあゆみが最初は誰か判らないくらいに作り込んでいてというか年齢をかさねてしまっていて驚く。伊原剛志の父親の存在感が秀逸。
2009-12-01 23:37
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