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劇場の天使 ~弦楽アンサンブルに挑戦する~ [エッセイ]2009-11-14 [エッセイ アーカイブス]

 60歳になっったらバッハを弾くという目標のために、38歳になってから習い始めたチェロ。ずっと、独りで練習を続けてきたのだけれど、「そろそろ、アンサンブルも体験してみた方がいいかも」という先生の言葉に従って、初心者が多い弦楽アンサンブルに入団。半分以上は同じ音楽教室のメンバーなので気は楽なのが救い。

 全体練習のある週の個人レッスンは、バッハの無伴奏の練習は休んで、アンサンブルでやる小曲を練習。初心者向けなので、けっして難しくはないのだが、「最初はついていけないと思う」という先生のお言葉。そんなものなのかなあと、他人と一緒に演奏するのは初体験の天使は、猛練習して最初の練習に参加した。

指導の先生の棒がおりて、音が流れ出す。うん、間違いなく各楽器の音が溶け合って、音楽が流れ出している。「ああ、気持ちいい」と思ったのは最初だけ。ちょっとだけ難しい部分でついていけなくなり、収拾不可能に・・・。なんとか戻ろうとすると、今度はボーイングが滅茶苦茶になって周囲と正反対の弓の動かし方になってしまって、頭の中は大パニック。自分ひとりなら弾けるのに…。言い訳にもならない言い訳で、頭はさらにカッカッして、二度目はもっと酷い状態に。焦りまくっているうちに練習は終了。正味1時間ほどの練習だったのに物凄く疲れた。

 次の個人レッスンの日に先生に相談すると、難しい箇所は、まずは最初と最後だけ弾いて、周囲とあわせていくようにアドバイスを受ける。最初は弾けなくても、頭とお尻さえ合えば、だんだん弾けるようになるからと、どうやって手抜きするかを伝授された。確かに楽譜に正確に弾いている先生と同じように弾けないのに、なんとか帳尻をあわせると、弾けているように思えてくるのが不思議。来週のアンサンブルの練習をめざして毎日猛練習中の天使なのでした。年明け早々にステージに上がる予定が組まれているので、かなり追い込まれ必死です。

  他人様の演奏やら演技やらにアレコレ言うのは簡単だけれど、実際に自分がヤル方になると何と大変なことなのだ!と身に染みている最中なのである。

2009-11-14 23:22
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