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あと3日 マイケル・ジャクソン THIS IS IT@シネプレックス幕張 [映画]2009-11-26 [映画 アーカイブス]

 野球を観にいくわけでもないのに、仕事が終わってから高速で湾岸千葉へ。海浜幕張駅前にあるシネプレックス幕張へ12回目の「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」を観に行ってきた。さすがに昨日の地元のシネコンのラジカセ並みの音と違い、今までで一番の音響で大満足。画面のシャープさは足りないが、繊細な音をクリアに再現するばかりでなく、リズム系の音も明瞭に聞こえてきて劇場全体が音楽に包まれたように感じた。ただし、重低音だけは隣町のシネコンの方が響いていた気がする。それでも川崎のIMAXシアターや新宿ピカデリーのスクリーン1よりもずっと完成度の高い再生音だった。なにしろ飽きるほど見せられた「アバター」や「パブリック・エネミーズ」「2012」の予告編の音が…。あまりの音響の凄さに椅子からずり落ちそうになった。日本一かもしれないという劇場の音響設備は本当かも。


 さて今日もレディーズデーだったせいかほぼ満員の大盛況。拍手こそ起きなかったけれど、客席から感動が伝わってきて心地よい時間を過ごすことができた。111分の映画がアッという間に終わったように感じたのも、客席の雰囲気のよさのせいかもしれない。ひたすら画面に集中できたのが嬉しかった。

 マイケル・ジャクソンは50歳になって、コンサート活動を再び始めようとしたわけだが、さすがに往年のような体力がないのに、マイケル・ジャクソンの名を汚さぬよう必死になっているのが痛いほど伝わってくる。自分の子供ほどの年齢の若いダンサーと踊るばかりでなく、歌わなければならないのだがから、その重圧と身体の負担は想像を絶するものがあったに違いない。同年代として、なんとなくわかるのである。昔のようにはいかないものなのだ。

 “Billie jean”でお約束のムーンウォークをしないのも体力的に無理だったのかもしれない。ダンサー達が息を切らしているような場面でもマイケルは平気のようだし、当然といえば当然だが、舞台袖で疲れてへたりこむような場面もない。余人をもって代え難い存在であるスターは休むことも許されないのか?森繁久弥が老骨にムチ打って『屋根の上のバイオリン弾き』を演じ続けたり、もう無理なのに森光子に『放浪記』を上演させるのは拷問に等しい。本当にマイケルの負担は大きくなかったのだろうか。何か薬物に頼らざるを得なかったのではないかと思えてならない。

 人生の最後に、一番好きだった音楽とダンスの世界に戻れたのは幸福だったかもしれないが、命と引き替えだったとしたら、あまりに悲しく切なすぎる結末である。運が良ければ、あと2回観ることができるのだが、スクリーンのマイケル・ジャクソンに問い続けてみたい。幸福な人生だったのかと…。

2009-11-26 00:21
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