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Disney'sクリスマス・キャロル [映画]2009-11-21 [映画 アーカイブス]

解説: 金銭欲を満たすために生きる男が、クリスマス・イブの夜の不思議な体験を経て、本当の幸福の意味を悟る奇跡と感動のファンタジー。文豪チャールズ・ディケンズの不朽の名作を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督が映像化。ケチな主人公をはじめ、7役を演じるのは名優ジム・キャリー。希望に満ちたメッセージや、俳優の演技をデジタル的に採り込むパフォーマンス・キャプチャーによる驚異の映像が圧巻!

あらすじ: 金がすべてで、家族を持たず、人とのきずなに背を向け、ただ己の金銭欲を満たすためだけに生きるスクルージ(ジム・キャリー)は、街一番の嫌われ者。あるクリスマス・イブの夜、かつてのビジネス・パートナーの亡霊が現われ、スクルージを彼自身の過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す亡霊にとりつかれると予言する。

今日は新国立劇場でアルバン・ベルクのオペラ『ヴォツェック』を観た。上演時間がわずかに1時間35分なので、大幅に時間が余ってしまった。このまま帰るのはもったいない。そこで東京で「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」を観ようと思ったのだが、新宿にあるシネコンは2館とも満員で観ることができなかった。結局地元の映画館で観ようと思ったら、時間的に観られるのは「Disney'sクリスマス・キャロル」しかなかった。まあ、ポイントが溜まっているので無料だし、話の種に観てみることにした。

 予告編を観るまで知らなかったのだが、ジム・キャリーが出演なので実写だとばかり思っていたら、何と実写とアニメが合体したような「パフォーマンス・キャプチャー」という最新技術なのだとか。質感や表情が乏しくて最後まで馴染めない映像だった。3Dを意識したカメラワークで実写ではありえない映像なのだが、なんとも中途半端なのである。

 ジム・キャリーは各時代のスクルージと過去・現在・未来の精霊と7役を演じ、ゲイリー・オールドマンはマーレイ/ボブ・クラチット/ティム少年と3役を演じた。これもパフォーマンス・キャプチャーの成果?ということなのだろうか。クリスマスという行事の重要性は日本人には理解し得ないものということもあろうが、あまりにオドロオドロとした世界が出てきて、小さなお子様にはディズニーとはいえ不向きかも。

 家族愛を描いた部分には心が動かされそうにはなったものの、そんなにクリスマス自体に思い入れがなからか、守銭奴であっても、別に孤独でもいいのでは?世間の目など気にすることなどないといった感じで共感できない話だった。原作には「ヴエニスの商人」同様に、拝金主義?のユダヤ人に対する差別意識なんかもあるのかも。結局、スクルージの周囲の人間も多かれ少なかれ拝金主義なわけだし、クリスマスを祝うか祝わないかで幸福になるれるか不幸になるか決まるというのも、宗教的にどうなんだろう。その裏面に描こうとしたディケンズの意図に黒いものを感じてしまうので感心できなかった。あまり長尺の映画ではなかったのが救いだった。

2009-11-21 23:23
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