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2012 [映画]2009-11-20 [映画 アーカイブス]

解説: マヤ暦による2012年終末説を題材に、『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』のローランド・エメリッヒが手掛けるディザスター・ムービー。地球滅亡を目の前になすすべもない人々が、巨大な自然災害から必死に逃げまどう姿を描く。偶然にも地球の危機を知ってしまうリムジン運転手に『ハイ・フィデリティ』のジョン・キューザックがふんし、大事な家族を守るために奔走する。大地震、火山噴火、津波など最新CG技術による迫力ある映像に注目。

あらすじ: 2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子どもたちとの旅行を楽しんでいた。ところが、偶然湖底に沈む巨大な研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め……。

 昔で言うパニック映画。今ではデザスター・ムービーというらしいが、最新のVFX技術の粋を集めて作られた映画らしく驚くべき映像の連続で何度も劇場の椅子にしがみつく羽目に…。昨日まで「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」を上映していた隣町のシネコンの一番スクリーンが大きい劇場だったので、音響も素晴らしく場面によっては椅子が振動して、往年のセンサラウンド方式で上映された「大地震」をしのぐような重低音で何度も驚かされた。

センサラウンドなんか知らない人は以下の説明文をお読み下さい

SENSURROUNDとは、Senses(感覚)とSurround(包囲)という二つの言葉からつくられた合成語である。センサラウンド方式の映画は、目と耳からの感覚の他に、からだ全体で感じる効果を持っているのである。
センサラウンド方式は、MCAとユニヴァーサルが共同開発したものだが特別な音響効果で観客を圧倒するだけでなく、従来の劇場のサウンド・システムでは、録音も、また再生することも不可能な、人間の耳に聞えない音波(超低周波)による効果で観客を包み込む。それは、センサラウンド方式のスピーカーに内蔵された強力なホーンが音波を発することにより、劇場内の空気が振動し、まるで本当の地震であるかのような錯覚を観客のからだに伝えるものである。しかし、この震動感はあくまでも空気を伝わる音波が起こすものであり、劇場とか、座席を物理的に振動させるものではないから、観客の身に一切危険はない。
センサラウンドのスピーカーは原則的に、最大限の効果を狙うべく、スクリーンの表側と左右、劇場後方部などに設置する。
これにともない電力も大幅なアップを必要とする。普通家庭の8畳部屋で聞くステレオの電力は、約1Wか2Wである。また、普通映画を上映する劇場〔1,000~1,300席〕の電力は約10Wである。センサラウンド方式によると大体1,800W~2,000Wの電力になる。これだけでもいかに震動音の効果がたかいかがおわかりいただけるだろう。
またセンサラウンドの振動音を観客に放射するスピーカーはそのボックスともで約100kgである。原則として計16個のスピーカーが使用されるのでその重量だけでも1,600kg。それぞれのラッパ壁も加えると約2トンの総重量になる。

ということで、「大地震」は映画館のスクリーン前や後方の客席をつぶして巨大スピーカーが設置され、空気を震わす音響に驚いたものだった。今はそんな巨大なスピーカーをわざわざ設置しなくとも、大きな設備の整った映画館ならば十分に迫力があるわけで、懐かしい思い出である。今日観た映画館は、スクリーンサイズが7m×17mもあるそうで、音響のバランスといい、なかなか観やすい劇場だった。こうした映画は、是非劇場で観ることをおすすめしたい。

 冷静に考えると、突っ込みどころが多すぎるし、後半になると話の展開が早すぎてアレアレという部分もなくはない。大統領からリムジンの運転手までアメリカのちょっと複雑で微妙な家族関係が何組も描かれているのも悪くはないが少々甘すぎる展開。まあ、言い出したらきりがないが、驚愕の画面の連続なので目をつぶることにする。ご都合主義も徹底すると変なリアリティがあったりするらしい。

 マヤ文明の予言で2012年に世界が滅びるというオカルト的なものが、結局は現代版ノアの方船で救われるという物語。だって主人公の子供の名前がノアだから…。ベタすぎる発想。G8の主要国首脳会議のメンバーが中心になって人類を救う計画を練っていて、そこに中国が参加。さらにインドの科学者、チベットのラマ教の僧侶なども登場して、政治的というか、全世界的な映画市場を意識したマーケティングがなされたらしく、万人に受ける内容になっていたのも、こうした映画では細かな心配りと賞賛されるべきだろう。

 ほとんど悪人が出てこずに、最後は英雄的に死んでいくという定石通りの展開で、残酷な場面もなく、お子様にも安心して観ていただける内容だった。さすがに長い映画で、もう一度観たいかと聞かれたら一度で十分と答えると思う。金曜のレイトショーで前夜祭というには寂しい観客の入りだったが、まあまあヒットはするのではないだろうか。

2009-11-20 23:50
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