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奇跡のシンフォニー [映画]2008-06-03 [映画 アーカイブス]

解説: 孤児の少年が音楽と出会い、音楽によって両親とのきずなを取り戻す感動のファンタジードラマ。『ネバーランド』『スパイダーウィックの謎』の子役フレディ・ハイモアが主人公の少年を好演。少年を音楽の世界へと導く元ストリート・ミュージシャンをロビン・ウィリアムズが演じる。監督は『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』で脚本を手掛けたカーステン・シェリダン。音楽が人に与えてくれる不思議な力と親子愛が、感動の涙を誘う。

あらすじ: 孤児院で育ったエヴァン(フレディ・ハイモア)には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。さまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花。同じころ、離ればなれとなっていた両親も、それぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていた。

 この映画を「有り得ない」と思ってしまう人は、音楽の持つ不思議な力を感じたことのない人なのだと思う。少しでもそうした体験があれば、とってもリアリティを感じる映画なのではないだろうか。一目会っただけで恋におちたことない人にとっても厳しいかも…。

 どちらも体験やら経験している天使には、とっても共感できる音楽映画だった。確かに音楽には人と人を結びつける力があるし、一瞬に二人の未来がすべて見透せてしまうような結ばれるべくして結ばれるような出会いも世の中にはあるのである。これは決して絵空事ではない。もし両方ともなかったとしたら、不幸な人生の人なのかもしれない。

 母親はチェロ、父親はロックのギタリストにしてヴォーカリスト。ストリートミュージシャンの音楽が二人を結びつけ、運命が二人を引き離し、それぞれ音楽を捨ててしまうのだが…。また音楽によってという展開。上手く伏線が張り巡らされているので真実味のある物語になっていたように思う。それに余計な説明のないラストも良かった。

 AUGUST RUSHこと音楽の天才少年の早熟で驚くべき才能は「天才」なんだから当然なのであって、ギターやパイプオルガンがいきなり弾けてしまうのも、凡人にはない天賦の才があるのだと素直に考えた方がいい。すべてを自分を物差しにしてしまわない方がよい。音楽界には神童がいくらもいるので驚くにあたらない。ただ神童が成人の後は、タダの人というのも往々にしてあるのではあるが…。

 音楽の扱い方も興味深く、街中の騒音?に音楽を感じるところなど、武満徹がやっていたような、ミュージック・コンクレートと呼ばれた前衛音楽などを思い出した。

 俳優ではロビン・ウイリアムスのストリートミュージシャンの元締め?を面白く観た。自分自身も音楽を愛していたはずなのに、いつの間にか「オリバー・ツイスト」のスリ集団の親分みたいな役回りになってしまっていた彼。それが天才少年との出会いによって、彼自身に変化が現れるところなど誠に感動的な場面になった。ハーモニカを取り出して、天に向かって奏でる場面など、台詞がなく哀愁をおびたメロディとともに、彼が何を考え、何ルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 [映画]
解説: C・S・ルイスの児童文学を映画化した『ナルニア国物語』シリーズの第2章。ペベンシー4兄妹は、暴君ミラースからナルニア国を奪還するために、正当な王位継承者であるカスピアン王子とともに、再び冒険を繰り広げる。第1章のスタッフと主要キャストが再集結し、よりファンタジーあふれる映像世界を構築した。ペベンシー4兄妹の成長ぶりとともに、この第2章から登場するカスピアン王子を演じるイギリスの若手俳優ベン・バーンズにも注目。

あらすじ: 白い魔女に勝利してから1年。現実に戻ったペベンシー4兄妹は、角笛の音に導かれ再びナルニア国へと舞い戻ってきた。しかし、この国の時間ではすでに1300年が経過しており、平和で美しい魔法の国は暴君ミラースに支配されていた。荒れはてたナルニア国を目にした4兄妹は、この国の王位継承者であるカスピアン王子(ベン・バーンズ)と出会う。

 C・S・ルイスといえば、1991年に劇団四季が『シャドウランズ』の題で日下武史と三田和代の主演で上演してる夫婦愛の芝居の主人公という認識だった。「永遠の愛に生きて」という題名で映画化され、アンソニー・ホプキンスがC.S.ルイス、デボラ・ウィンガーが妻でアメリカの詩人ジョイ・グレシャムの出会いから死別までを情感豊かに演じていた。

 その代表作の「ナルニア国ものがたり」の映画化第2弾である。前作より1年しか経過していないのに、ナルニア国では1300年経っており、平和だったナルニア国も乱れてしまって、角笛で呼び戻された四人の子供達が…。という物語。結末は予想できるものの、なかなかスリリングな展開で2時間30分の長い映画だが、最後まで飽きることなく観ることができた。

 元が児童文学で、お子様も観るのを考慮して性的な描写や残酷なシーンは一切なし。幼い恋のような描写もあるにはあるが脇筋で、もっぱら勇気とか友情とか、万人受けするテーマがストレートに描かれていて、気恥ずかしくもあるが子供に返ったように素直にスクリーンを見つめていた。感動するには、こちらが歳をとりすぎているのかも。驚くべき映像の連続で、地球上にこんなに美しい場所があるのかと感嘆させるようなロケ映像と視覚効果が満載で面白くみた。
 
 カスピアン王子を演じるベン・バーンズのイケメンぶりに比べ、四兄妹の顔立ちが普通すぎるも相変わらずで、妙に存在感があった。結末は、やっぱりねの展開なのだが、そうでもしなければ終わらないというか、これからもこのパターンで終わりだというのだろうか。最初から出てくれば無益な戦いが回避できたのにと大人らしい感想を持ってしまった。問題があるとすれば、生と死があまりに軽く扱われているような部分だろうか。現実感のない世界を描いているので、これもありなのだろうか。ちょっと複雑な想い。

2008-06-03 23:57
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