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ジゼル 東京バレエ団 五反田ゆうぽうとホール [バレエ]2008-09-20 [バレエ アーカイブス]

 マラーホフとルグリが交替でアルブレヒトを務めるのが今回の目玉である東京バレエ団の「ジゼル」公演。ルグリと小出領子による東京の最終公演にでかけた。追加公演になったほど人気があったのかどうかはわからないが、そこそこ満員の盛況だった。劇場に行ったら、なるべく早くブログに書き込むのを信条にしているのだが、こう出来が悪いとなかなかPCの前に座る気にならない。

 ルグリが不調だったのか、ジゼルの小出領子に問題があるのか…。いっこうに盛り上がらない舞台に終始イライラしっぱなしであった。天使はヌレエフと森下洋子の「ジゼル」が生まれて初めてのバレエ体験だった。その感動が忘れられなくてバレエ、特に「ジゼル」は大好きなのだが、今まで観た「ジゼル」の中で間違いなく最低の部類である。

 これまで世界的に名声のあるダンサーでしか「ジゼル」を観たことがないので、失礼ながら小出領子に全く魅力を感じなかった。懸命に踊っているのはわかるがそれだけ。それに加えるべき何ものかがなければ感動に至るはずがない。また、その小出領子を支えるべきルグリにも失望。日本で踊るのが最後かもしれないというのに、技術的なことはもとより、何も伝わってこないのはどうしたことだろうか…。相変わらず端正に踊ってはいるのだが、観客を捕らえて離さないオーラが不足していたように思う。最後の最後になって、ようやく本領発揮かと思わせるような見事な踊りを見せたかと思ったら、あっという間に大失速。90年代のバレエ・ファンを大いに楽しませ、感動も贈ってくれたルグリの最後がこれかと思うと悲しくて涙がこぼれた。

2008年9月16日(火) 19時開演  会場/ゆうぽうとホール

―主な配役―
ジゼル: 小出領子
アルブレヒト: マニュエル・ルグリ
ヒラリオン: 木村和夫

―第1幕―
バチルド姫: 井脇幸江
公爵: 後藤晴雄
ウィルフリード: 野辺誠治
ジゼルの母: 橘静子
ベザントの踊り(パ・ド・ユイット): 西村真由美 - 横内国弘、乾友子 - 宮本祐宜
阪井麻美 - 梅澤紘貴、河合眞里 - 小笠原亮
ジゼルの友人(パ・ド・シス): 高木綾、奈良春夏、田中結子、
吉川留衣、矢島まい、渡辺理恵

―第2幕―
ミルタ: 高木綾
ドゥ・ウィリ: 奈良春夏、田中結子

指揮: アレクサンドル・ソトニコフ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2008-09-20 00:35
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