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国立劇場文楽鑑賞教室 二人三番叟 文楽の魅力 菅原伝授手習鑑/寺入りの段・寺子屋の段 [文楽]2008-12-14 [文楽アーカイブス]


 幕間にまたまたCypressさんとバッタリ!昨晩は京都の南座で夜の部を観て、今日は日帰りで上京して文楽三昧だとか。相変わらずタフな人である。こちらも同じスケジュールなので一緒に過ごして、おしゃべりできたのは嬉しいことだった。ハードスケジュールは、こちらも同じで25日は4時起きで京都の顔見世に行き、翌朝の新幹線で東京に舞戻って国立劇場へ行き、さらに武道館でアンジェラ・アキのライブという工程で今年の劇場通いはお終いでなのである。

 さて学生対象の文楽鑑賞教室も、日曜日はほとんど一般人の客席である。松羽目の装置で「二人三番叟」が踊られる。文楽が初めての観客にも、短い演目でとにかく文楽に触れてもらおうということで、人形が三番叟を踊るという面白さが伝わるかどうかは疑問だが、有無を言わさず舞台に注目させてしまうには、打ってつけの演目だったかもしれない。

 通常の公演では、なかなか出番のない若手の修練の場とも機能しているようで、天使の目にも新鮮に映ったのは何よりだった。「二人三番叟」が終わると、定式幕の前に大夫が出てきて義大夫の説明。普段、大夫の素の話を聞く機会がないし、また高校生対象だからか平易な内容でありながら、ポイントは外していないので面白く聞く。三味線の説明では、メールと三味線の音を対比させての説明が秀逸。ちょっとした上方漫才のようなノリで楽しめた。その後、人形遣いが出て首や三人で遣う人形の説明などがあり、再び大夫が出てきて菅原伝授手習鑑の人間関係を説明して締めくくった。

 15分の休憩後、Bプロで「寺入りの段」は咲甫大夫・団吾、「寺子屋の段」は津駒大夫・清二郎で上演。Cypressさんは津駒大夫がご贔屓のようだが、天使が贔屓していた貴大夫が亡くなってからは中堅・若手に興味を失ってしまって、あまり楽しめなかった。人形は戸浪が勘弥、千代が清十郎、源藏が玉也、松王丸が玉女と20年後、30年後の文楽を支える人たちが演じた。だから発展途上なので、それなりに楽しめても、大きな感動を得るのには、まだまだ時間がかかりそうである。

2008-12-14 23:25
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