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ビリー・ジョエル 東京ドーム [演奏会]2006-11-29 [演奏会 アーカイブス]

 大好きなビリー・ジョエルの来日公演の東京ドームの初日を観に行く。持ち物検査があるので入場に随分と時間がかかり、退場するにもブロック毎に規制があるし、外に出れば出たで大混雑なのはいつもの事である。1階スタンド席なので立ち上がらないで座って見られるので助かった。アリーナ席は延々と2時間も立ちっぱなしである。けっして若いとはいえない平均年齢の高い観客にとっては大変だったろうなあと同情した。

 もちろんビリー・ジョエルは、2時間休みなくピアノを弾き、歌い、マイクスタンドを担いでステージを行ったり来たり、ギターまで弾いて疲れを知らない。なんというパワフルなオジさんなんだろう!もうそれだけで感動してしまった。お尻や足でピアノを弾き、マイクスタンドを蹴り上げたりと若いロック歌手顔負けのパフォーマンスで観客を沸かせた。マイクをうまく蹴れなかったのはご愛敬だが…。

 途中で数えるのをやめてしまったが、たぶんアンコールを含めて二十数曲だったように思う。大ヒット曲はもちろん、アルバムには収録されているもののあまり馴染みのない曲まで多彩な楽曲を演奏した。ピアノのテクニックはもちろん、きれいに響く高音まで衰えを知らない歌声で観客を魅了。

 ステージの周囲は派手さはなく質実剛健というイメージ。ステージ衣装も黒のシャツにジャケットにジーンズと地味なのだが、ちょっと薄くなってしまったヘヤスタイルやヒゲなど、とってもお洒落なニューヨーカーという感じで、あんな風に年齢を重ねられたらと思った。

 最初はPAの音の方向が定まらず、音量も不足気味で不安定だったが、途中から音がドンドン大きくなって鼓膜が破れるのではないかと思うほどの大音響になってしまった。ピアノにボーカルだと、ちょっと聴いているのが辛い感じ。照明はドームの天井にライトを当てたりと工夫していたが音楽を邪魔しない心地よさがあった。コンサートとはいうものの、演奏中も移動する観客が大勢いるし、左右に置かれた巨大な画面で本人を確認するしかないという、まあお祭りみたいなノリのイベントでした。

 バンドは楽器の持ち替えをするので総勢で7名と、夏の「ムーヴィン・アウト」のミュージカルの編成とそう変わらない。ピアノを弾きながら歌うビリー・ジョエルを真ん中にして、ひたすら音楽の演奏に集中していた。ビリー・ジョエルとピアノをのせたステージが回転するという舞台装置で、なんの為なのかは良くわからないが、東京ではないが、このツアーではステージの後ろに観客席がある会場もあるようなので後方の観客向けだったのかもしれない。途中でピアノがかたづけられたりしたが、たぶん迫り使っているのだろうが何時移動したか気がつかなかった。

 手拍子したり、足を踏みならしたり、身体を揺すったり、立ち上がらないまでも彼の音楽を心ゆくまで楽しめた。アンコールは2曲。「イタリアン・レストランで」と「ピアノ・マン」。当然「ピアノ・マン」では観客に歌わせる演出だろうと、恥ずかしながらカラオケで猛特訓していった甲斐あって、ちゃんと歌えた。
Sing us a song,you're the piano man
Sing us a song tonight
Well we're all in the mood for a melody
And you've got us feeling alright … よかった、嬉しかった…。

終わって周囲を見渡せば、同年代と思われる観客がいっぱい。初期の曲は、もう三十年以上も前になるのだから本当は懐メロなんだろうけれど、楽曲は少しも古さを感じさせない魅力に溢れているのを再確認。さすがに二日連続のコンサートは無理らしく、オペラ並みに中一日置いて30日も公演がある。もう一度行くつもりでチケットを買っていたのだが仕事で行けなくなって残念。

本日の曲目は以下の通りだそうです。ノンストップとは凄すぎます。

11月28日(火)@東京ドーム

01.怒れる若者/Angry Young Man
 *album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
02.マイ・ライフ/My Life
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
03.マイアミ2017/Miami 2017
 *album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
04.オネスティ/Honesty
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
05.エンターテイナー/The Entertainer
 *album『ストリートライフ・セレナーデ/Streetlife Serenade』('74)
06.ザンジバル/Zanzibar
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
07.ニューヨークの想い/New York State Of Mind
 *album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
08.アレンタウン/Allentown
 *album『ナイロン・カーテン/The Nylon Curtain』('82)
09.ドント・アスク・ミー・ホワイ/Don't Ask Me Why
 *album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
10.ストレンジャー/The Stranger
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
11.素顔のままで/Just The Way You Are
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
12.ムーヴィン・アウト/Movin' Out
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
13.イノセント・マン/An Innocent Man
 *album『イノセント・マン/An Innocent Man』('83)
14.キーピン・ザ・フェイス/Keeping The Faith
 *album『イノセント・マン/An Innocent Man』('83)
15.シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン/She's Always A Woman
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
16.愛はイクストリーム/I Got To Extremes
 *album『ストーム・フロント/Storm Front』('89)
17.ザ・リヴァー・オブ・ドリームス/The River Of Dreams
 *album『リヴァー・オブ・ドリームス/River of Dreams』('93)
18.地獄のハイウェイ/Highway To Hell
 *album『地獄のハイウェイ/Highway To Hell』('79) AC/DC
19.ハートにファイア/We Didn't Start The Fire
 *album『ストーム・フロント/Storm Front』('89)
20.ビッグ・ショット/Big Shot
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
21.ロックンロールが最高さ/It's Still Rock & Roll To Me
 *album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
22.ガラスのニューヨーク/You May Be Right
 *album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
- - - - - encore 1 - - - - -
23.イタリアン・レストランで/Scenes From An Italian Restaurant
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
- - - - - encore 2 - - - - -
24.ピアノ・マン/Piano Man
 *album『ピアノ・マン/Piano Man』('73)


2006-11-29 00:20
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