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神は死んだのか [映画]



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『不良牧師アーサー・ホーランド スペシャルトークイベント』のある日だったのでFBに掲載されているレポートを早速に転載。

満席の中、ハードなバイクファッションで颯爽と現れたアーサー氏。「夜でもアーサー、昼でもアーサー。こう見えても俺、牧師なんですよね。」とジョークを交えて自己紹介。
十字架を担いで日本縦断をした際の話を、「教会に来てもらうより、直接十字架を持って行けばいいじゃん。そういう発想。」「一緒に歩きたいって人が出てくるんだよね。1000人にまで膨れて、みんなクリスチャンになりたいって。けど、大きな十字架を担いで歩くためにつけたタイヤのほうにみんなと注目がいくんだよね。十字架よりタイヤかよって。」とコミカルかつワイルドに披露!

「映画の中にね、おばあちゃんが出てくるんだけど、俺おばあちゃん子でね。」とアメリカ人の父、日本人の母を持つことから、小さい頃あいの子と差別されたが、祖母から「あいの子というのは、“愛されている子”という意味」と教わり、守れていると感じたとのこと。
 その後も「勝った時より負けた時、成功しているより失敗した時の方が何かを学ぶ」「人は幸福を求めるけど、幸福というのは状況によって変わる」「祝福というのは、心の安らぎを味わえる」「挫折して初めて自分の大切なものを知る」「成功だけでは人間の心は豊かにならない」「多くの先人たちは自然界を観ながら己の心を見つめた。優しさや愛情、思いやりをもってね」と過去の経験から持論を展開!

最後には映画について「自然界と向き合っている日本人、見えてるものの背後に見えない世界があるというのを日本人は知っている。賛否両論あるこの映画を観たら、心に想いを巡らし、何かを学べるきっかけになるかもしれない。」と訴えかけた。

牧師でありながら、浄土真宗の僧侶たちにも「伝道のノウハウをレクチャーしてほしい」と依頼されるなど、宗教の垣根を越えて多くのファンを持つアーサー氏。破天荒な半生のなかに、温かくも勇ましい人柄に触れることが出来たイベントとなった。

アーサー・ホーランド氏は、映画の展開にいささか不満をもらしていたが、劇中で登場する認知症の老婦人の存在に共感していたようだ。天使が最も感動したのも、その部分で社会的に成功した息子に向かって投げかける言葉が凄い。その部分だけイエス様になったような。これだけ聴けただけでも観た甲斐があったように思う。

無神論者の大学教授と学生の闘い?ばかりが強調されてりるようだが、イスラム教徒の女学生の回心、裕福な中国人留学生の迷い、ガンを宣告された女性、離婚を考えている女性など、多くの問題を抱えた人々が登場し「神は死んでいない」という強いメッセージを伝えてくれる映画。

堅苦しい映画のように思うかもしれないが、休暇に出かけようとする二人の牧師を次々に車のエンジンのかからないアクシデントが重なる部分はニヤリと笑える。レンタカーのスタッフが演劇をやっていて『セールスマンの死』のビフ役に合格するエピソードなど笑えないこともないけれど、「これは、神様のご計画だ」と真剣に見入ってしまったのでニヤリで終わってしまった。受洗以来、天使自身に「神様のご計画」としか思えないような良いことが次々に起こるので襟を正してみたような感じ。

議論は大学教授の敗北に終わり、雨の中、ひき逃げに遭いながらも即死せず、たまたま居合わせた牧師に信仰を告白し、パブテスマを受けるというのも「神様のご計画」だったというのが製作者の意図らしい。映画全体にポジティブな考え方が流れていて、宗教の持つ得体の知れない暗さといったものが少なく、ロックバンドが神様を賛美する演奏を披露して、1万人もの観客が熱狂しているというも珍しい光景だった。

それにしても、アメリカ人は全員、日曜日には教会に行くものと決めていたのだが、どうやら間違いのようで熱心な人でなければ特に都市部では礼拝に参加するのは少数派らしい。そこが、ちょっとショックだった。受洗後、初めて観た映画となったが、自分の信仰を問い直すきっかけになりそうな気がする。

スタッフ
監督ハロルド・クロンク
脚本ケイリー・ソロモン、チャック・コンツェルマン
撮影ブライアン・シャンリー
編集バンス・ヌル
音楽ウィル・マッサー

キャスト
ケビン・ソーボ ラディソン教授
ショーン・ハーパー ジョシュ
デビッド・A・R・ホワイ トデイヴ牧師
ベンジャミン・アルフレッド・オンヤンゴ・オチェン ジュード牧師
ポール・クウォ マーティン
ライス・ブルークス
ウィリー・ロバートソン
ディーン・ケイン
マイケル・タイト
ジョディ・デイビス
ジェフ・フランケンシュタイン
ダンカン・フィリップ

作品データ

原題 God's Not Dead
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 シンカ
上映時間 114分
映倫区分 G


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