カストロ議長と天使 [エッセイ]
1995年12月、キューバのカストロ国家評議会議長は、中国とベトナム歴訪からの帰途、専用機の給油などのために成田空港に降り立った。
どうした風の吹き回しか、気がついたら天使の目の前にカストロ国家評議会議長が立っていた。思わず手を差し出して握手。大きく温かい手だった。変な動きをすると警備の人間に撃たれるぞと脅かされていたが、非常に紳士的で大きな包容力のある人だと思った。世界史に登場するような大物だから当然なのだけれど。
それを見ていたアメリカ人が「カストロ?」と思いっきり嫌な顔をして通り過ぎたのが印象的だった。
ようやく米国とキューバが国交を回復するらしい。
キューバといえば、優秀なバレエダンサーを輩出している。皆ニューヨークで踊っているので、芸術の世界では国交が断絶していても関係なかったのかも。それにしてもアリシア・アロンソっていいなあと思う。メトロポリタン歌劇場のガラで玉三郎も出演した時の映像。
アリシア・アロンソ
ホセ・カレーニョ
カルロス・アコスタ
シオマラ・レイエス
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