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伽羅先代萩 紙子仕立両面鑑  十二月国立劇場文楽公演 [文楽]

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この12月で初めて文楽を観てから36年になる。それから、ほぼ毎回舞台を観続けてきたことになる。

その時の演目と出演者は以下の通りである。

一、菅原伝授手習鑑

   豊竹 英大夫
   鶴澤 浅造

二、傾城恋飛脚 新口村の段

   口 竹本 文字栄大夫 竹澤 弥三郎
   前 豊竹 嶋大夫  鶴澤 清介
   後 豊竹 小松大夫 竹澤 団二郎

三、鳴響安宅新関 勧進帳の段
   
  武蔵坊弁慶  豊竹 呂大夫
  富樫之介正広  竹本 相生大夫
  源義経 豊竹松香大夫
  伊勢三郎 竹本 津駒大夫
 駿河次郎 竹本 貴大夫
  片岡八郎 竹本 南司大夫
  常陸坊海尊 竹本 文字登大夫
 番卒 竹本 三輪大夫
 番卒 竹本 津国大夫
  梶下左忠太 竹本 緑大夫
  
  三味線
   鶴澤 清治
 鶴澤 清友
 鶴澤 燕太郎
 鶴澤 八介
  野澤 錦弥
 竹澤 弥三郎
  鶴澤 浅造

36年経って、廃業してしまった人、亡くなった人、現在も活躍している人など様々である。天使が初めて聴いた大夫は英大夫だった。そして大好きだった貴大夫も『勧進帳』に出ていたのである。2007年11月9日になくなっているので、もう7年になる。もし生きていたら、どのように語ってくれていただろうか。その当時とあまり変わらなかったかもしれないが、永年応援していただけに残念である。文楽はなんとも長い長い時間を必要とする芸だろう。今月の舞台に立っている技芸員の35年後を見届けることはできないだろうが、文楽がますます繁栄することを祈念したい。

今月の両演目とも、なかなかの大曲、難曲ではあるけれど、将来の文楽を任せられるべき人達の活躍でいずれの演目も面白く観られた。ともかく懸命に語り、演奏し、遣っている姿に感動させられるのである。この数年、幾多の危機が襲ってきたが、楽観は許されないものの、文楽の将来はあかるいのではないかと思った。

大夫では、咲甫、津駒、呂勢、千歳といったところが目立っていたし、人形も勘十郎、玉女、和生といったところが、期待に応じた活躍をみせた。また抜擢された若手も、緊張感が客席にも伝わってくるようで、なんとも新鮮な舞台をみせてもらったように思う。

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