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京都・南座の舞台、23年ぶり一新 [歌舞伎]



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京都・南座の舞台が張り替えられたらしい。1929年に建てられ、1991年に大改修が行われ、それ以来の張替えだという。大改修前の南座の楽屋には一度だけ行った事があって、歌舞伎公演ではなく訪問する人も少ないのか入り口で特にチェックされることもなく拍子抜けするほど簡単に楽屋に入ることができた。

もちろん、歌舞伎ではない役者さんの楽屋を訪問したのだけれど、舞台上手にある狭いエレベーターで舞台の上の階に上がった記憶がある。エレベーターが途中で止まって、ドアが開くとすぐに上手の舞台で大変驚いた。

改修される前は、客席も狭く、けっして快適な場所ではなかったのだが、建物を残しての改修は当時の関係者の見識の高さをしめしている。今だったら取り壊されて新しい劇場になってしまうのだろう。大改修の時期には長期閉場となって、恒例の顔見世は祇園甲部歌舞練場で行われたはずである。

公共のホールでは、舞台の床に釘を打つことが禁止されているとこともあると聞いた。歌舞伎座が舞台の床を張り替えて桧舞台が妙にキレイになってしまって、先代の勘三郎が、はやく汚れろよごれろと芝居をしながら呟いたという話を聞いたことがある。舞台は汚れ傷ついてこそ価値があるのである。

23年ぶりの張り替えらしが、最近の南座の公演記録を見ていると公演回数が減っているのが気に掛かる。歌舞伎以外の公演が振るわないようだ。お正月の前進座の公演期間も短縮されたようだ。天使が初めて南座を訪れたのは秋の紅葉観光シーズンで、藤山寛美の松竹新喜劇だった。歌舞伎以外に上演できるコンテンツが減っているのも原因かもしれない。残念なことである。

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