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東海道新幹線50年 [エッセイ]



新幹線が開業して50年だという。母方の祖父のお墓が新幹線の線路の直ぐそばにあったので、幼い頃はお墓参りのたびに新幹線を見物していた。天使の生まれた街では東海道本線の駅に平行して新幹線のルートも考えられていたようだが、お金持ちしか乗らないのでいらないと言ったとか言わないとかで、南側にルートが変更され、新幹線の駅が開業したのは24年後と大幅に遅れてしまった。まあ、新幹線公害という騒音被害もあったので、当時の人は賢明だったのかもしhれない。

せっかく某宗教団体の参拝ツアー用に団体待合室も作られた駅舎だったのに、某団体と本山とのトラブルから団体客が来なくなってしまってアテが外れてこともあったようだ。

天使が初めて新幹線に乗ったのは、小学校6年生の「子供の日」だった。父の勤務先の慰労旅行に便乗して大阪の万国博覧会に出かけたときである。指定席にはさまざまな団体が乗っていて、お婆さんたちが、ずっと御詠歌を唱えていたのが強烈な印象として残っている。あの頃は、車内で御詠歌も問題にならなかったのだろうか。子供だった天使は、万博に行くのと、初めての新幹線で興奮状態。車内の冷水機についていた封筒形の紙コップで水を何度も飲んだりした。

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あのときは、サザエさんも万博に行ったらしい。



一番印象に残っているのは、「お祭り広場」の子供の日のイベントで、ダニー・ケイが出演したこと。まだ若手売出し中の落語家・桂三枝が金太郎の姿で登場すると客席は「三枝、三枝」の声援で包まれたが、静岡の田舎者には、桂三枝とは何者か全然知らなかったので、ぽかんとしていた。お祭り広場という広い平舞台で何かを演じるというのは難しかっただろうが、ダニー・ケイが「しょじょ寺のたぬきばやし」を日本語で歌って、一気に会場中を虜にしたショーマンシップは忘れられない。

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