能と文楽 東日本大震災 鎮魂と復興の祈りをこめて チケット発売中! [文楽]
ツィイメルマンのコンサートから戻り、クラウディオ・アバドの死に思いを巡らせていたら眠れなくなった。深夜2時を過ぎて朝刊が配達された音がした。普段ならそのまま寝てしまうのだが、眠れないので新聞を取りに行き読み始めた。
真先に目に飛び込んできたのは、文楽の英大夫の顔写真。「能と文楽の競演 3月11日に」と題されたPR記事だった。前から観たい観たいと思っていた「ゴスペル・イン・文楽 イエスキリストの生涯」を上演するという。しかも能楽堂で観世清和の「聖パウロの回心」と同時上演だという。深夜にもかかわらずWEBを通して早速に予約した。
天使は英大夫が大好きである。愛しているといってもよい。もっとも最初から英大夫が好きだったわけではなく、むしろその存在を意識することなどなかったといってよいくらいだった。むしろ初めて文楽を観た日から同世代の貴大夫を応援していた。
その貴大夫が数年前亡くなった。何故死んでしまったのか天使にはわからなかったので、WEBで調べるうちたどりついたのが英大夫のホームページだったのだ。兄弟子で悩みを持った貴大夫に聖書を読むことをすすめたりしていたのを知った。英大夫はクリスチャンだったのである。
天使はもちろんクリスチャンではない。でも、貴大夫に愛の手を差し伸べようとした英大夫の行動に深く感動した。その英大夫の信仰とはいったいなんだろう。キリスト教に興味を持ったきっかけは、英大夫であることには間違いがない。そして今、天使は教会の重い扉を自ら開いて日曜日ごとに礼拝に通う。いまだに洗礼するかどうかはわからないが、教会へ導いてくれたのは英大夫の存在があってのことである。彼の愛が天使を教会に進む道を開いてくれたとしたら、それは神様の計らいだったのかもしれないとも思う。
文楽とキリスト教という一見結び付けられそうもないものが、どのように表現されているのか興味は尽きない。平日のことゆえ、本当に観られるかどうかわからないのだが、神様のお導きによって必ず観られると信じている。
能と文楽
「ゴスペル・イン・文楽 イエスキリストの生涯」
豊竹英大夫 鶴澤清友 桐竹勘十郎
「聖パウロの回心」(台本創作:林望)
観世清和
お話 林望(作家)
西本ゆか(朝日新聞)
平成25年3月11日(火)
昼の部:13時開演(12時30分開場)
夜の部:18時開演(17時30分開場)
会場:観世能楽堂
チケットのお申込み
●入場料
SS席 15,000円
S席 12,500円
A席 10,000円
B席 8,000円
●チケットお申込み方法&お問い合わせ
観世能楽堂 03-3469-5241
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