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妹背山婦女庭訓 2月文楽公演・第3部 [文楽]

いくら目玉となる出演者がいないとはいえ土曜日の公演で初日だというのに後方には空席が目立っていた。住大夫も、文雀も、蓑助も出ていないのでは観客動員が難しいという文楽の置かれている状況が反映されている客席だったのかもしれない。

天使のお目当ては、英大夫が語る「金殿の段」だったので、英大夫の大熱演で大いに満足した。ただ歌舞伎と違って、あっさりした幕切れなのは少々物足りなさも残るのだが。「鱶七上使の段」の文字久大夫、「姫戻りの段」の咲甫大夫も中堅層の充実をみせていてよかった。

その前に上演された「道行恋苧環」は、清治の三味線を中心に呂勢大夫、睦大夫、芳穂大夫ともによかったが、三味線の清志郎、清丈の真摯な演奏する姿に一番心を動かされた。

さて人形だが、お三輪の紋壽が元気なところを見せるが、あまりに人形と一緒に演技をしすぎるのように思えて文楽としてはいかがなものか。和生の淡海、和女の鱶七も適役。それ以外の役に目立った存在がいないのが問題の様な気がする。もちろん入鹿を遣った玉輝は存在感が抜群なのだが。初日ということもあって、多少の不手際もあったが、満員の客席であれば、違った舞台になったのかも。

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