もうすぐ寿初春大歌舞伎の前売開始 歌舞伎座さよなら公演 [エッセイ]2009-12-10 [歌舞伎アーカイブス]
今の歌舞伎座では最後となる寿初春大歌舞伎公演、一般の前売り開始は12月15日からなのだが、いよいよ10日から歌舞伎会のゴールド会員向けの先行販売が始まる。かつては前売り券を求めて、徹夜で窓口に並んだりしたものだが、今は電話予約とインターネットでの予約になった。天使も2台のパソコンに携帯電話まで動員してチケットを手に入れようと奮戦するのだが、生来の不器用さのためか、容易にチケットを手に入れたことがない。10時の予約開始とともに、ネットに入ろうとしてもはねられてしまうし、電話は全然繋がらない。良い席を手に入れている人は、どうやっているのか不思議でならない。
毎年、1月2日は歌舞伎座で過ごすことにしているのだが、どうなることやら…。2日の晩は東京に泊まって、3日は新橋演舞場と決めている。ホテルも早々とお正月プランがあるところを予約した。久しぶりにお正月は、歌舞伎をのんびりと楽しむつもりである。
毎度のことだが、お正月くらい歌舞伎でもというお客様にも楽しんでいただけるように、歌舞伎らしい見応えのある演目が並んだ。しかも、ちゃっかりチケット代がお正月?料金で値段が上がっているような…。相変わらず儲け第一主義の強気の興行ではある。某劇団のように、公演延長中止なんてみっともないことにならないことを望みたい。それと新型インフルエンザが役者衆に流行しないよう祈るばかりである。
昼の部は、まったく変わり映えしない演目だが、幸四郎の梶原、團十郎の弁慶、勘三郎の富樫、吉右衛門の松浦候と定評のある役が並んだ。もっと珍しい顔合わせがあってもいいような気もするが、最後のお正月ということで自分の得意演目を並べたようである。天使にとっては、お正月くらいは、あまり冒険しないで「おせち料理」みたいな定番演目の並びが有難い。
夜の部は、雀右衛門の出演が予定されていて楽しみ。そして現代最高の『車引』になるであろう大顔合わせ。これは後世までの語り草になるような大舞台になるのではなかろうか。本当に楽しみである。『京鹿子娘道成寺』は勘三郎の火の玉のような踊りが再び観られるのが嬉しい。押し戻しで團十郎の出演も大きな喜びである。一番の不安は、染五郎と福助の『与話情浮名横櫛である。』今から福助のお富のホラー演技が目に浮かぶような…。どれだけ観客をドン引きさせるか見物である。
昼の部
一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
曽我五郎 橋之助
曽我十郎 染五郎
静御前 福 助
二、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時 幸四郎
梢 魁 春
俣野五郎景久 歌 昇
六郎太夫 東 蔵
大庭三郎景親 左團次
三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶 團十郎
源義経 勘三郎
富樫左衛門 梅 玉
四、秀山十種の内 松浦の太鼓 (まつうらのたいこ)
松浦鎮信 吉右衛門
其角 歌 六
お縫 芝 雀
大高源吾 梅 玉
夜の部
一、春の寿(はるのことぶき)
梅 玉
福 助
雀右衛門
二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
車引
梅王丸 吉右衛門
松王丸 幸四郎
藤原時平 富十郎
桜丸 芝 翫
三、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
道行より押戻しまで
白拍子花子 勘三郎
大館左馬五郎 團十郎
四、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし)
木更津海岸見染の場
源氏店妾宅の場
切られ与三郎 染五郎
お富 福 助
鳶頭金五郎 錦之助
蝙蝠安 彌十郎
和泉屋多左衛門 歌 六
2009-12-10 01:12
毎年、1月2日は歌舞伎座で過ごすことにしているのだが、どうなることやら…。2日の晩は東京に泊まって、3日は新橋演舞場と決めている。ホテルも早々とお正月プランがあるところを予約した。久しぶりにお正月は、歌舞伎をのんびりと楽しむつもりである。
毎度のことだが、お正月くらい歌舞伎でもというお客様にも楽しんでいただけるように、歌舞伎らしい見応えのある演目が並んだ。しかも、ちゃっかりチケット代がお正月?料金で値段が上がっているような…。相変わらず儲け第一主義の強気の興行ではある。某劇団のように、公演延長中止なんてみっともないことにならないことを望みたい。それと新型インフルエンザが役者衆に流行しないよう祈るばかりである。
昼の部は、まったく変わり映えしない演目だが、幸四郎の梶原、團十郎の弁慶、勘三郎の富樫、吉右衛門の松浦候と定評のある役が並んだ。もっと珍しい顔合わせがあってもいいような気もするが、最後のお正月ということで自分の得意演目を並べたようである。天使にとっては、お正月くらいは、あまり冒険しないで「おせち料理」みたいな定番演目の並びが有難い。
夜の部は、雀右衛門の出演が予定されていて楽しみ。そして現代最高の『車引』になるであろう大顔合わせ。これは後世までの語り草になるような大舞台になるのではなかろうか。本当に楽しみである。『京鹿子娘道成寺』は勘三郎の火の玉のような踊りが再び観られるのが嬉しい。押し戻しで團十郎の出演も大きな喜びである。一番の不安は、染五郎と福助の『与話情浮名横櫛である。』今から福助のお富のホラー演技が目に浮かぶような…。どれだけ観客をドン引きさせるか見物である。
昼の部
一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
曽我五郎 橋之助
曽我十郎 染五郎
静御前 福 助
二、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時 幸四郎
梢 魁 春
俣野五郎景久 歌 昇
六郎太夫 東 蔵
大庭三郎景親 左團次
三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶 團十郎
源義経 勘三郎
富樫左衛門 梅 玉
四、秀山十種の内 松浦の太鼓 (まつうらのたいこ)
松浦鎮信 吉右衛門
其角 歌 六
お縫 芝 雀
大高源吾 梅 玉
夜の部
一、春の寿(はるのことぶき)
梅 玉
福 助
雀右衛門
二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
車引
梅王丸 吉右衛門
松王丸 幸四郎
藤原時平 富十郎
桜丸 芝 翫
三、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
道行より押戻しまで
白拍子花子 勘三郎
大館左馬五郎 團十郎
四、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし)
木更津海岸見染の場
源氏店妾宅の場
切られ与三郎 染五郎
お富 福 助
鳶頭金五郎 錦之助
蝙蝠安 彌十郎
和泉屋多左衛門 歌 六
2009-12-10 01:12
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