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最後の一日  マイケル・ジャクソン THIS IS IT [映画]2009-11-28 [映画 アーカイブス]

 たぶんノリの悪い千葉県人が大半の客席。急遽上映が決定した23時20分からの回にでかけた。上映30分前に幕張に着いたのだが、劇場には人があまりいなくてドリンクなどの売店も閉店していて、本当に急に決まった上映らしかった。最前列に一人だけ座っているというような状態で、その他の列はほぼ満員の大盛況。異例の金曜の深夜スタートなのに、この満員状態って…。千葉県では奇跡に近い現象である。

 最後なので目一杯楽しもうと、ポケットにはチュッパチャップスを忍ばせ、音の出ない手拍子やら、座ったままのジャンプやら、極力お隣の観客に迷惑がかからないように気をつけながら、独りで楽しんできた。今週は毎日見続けたお陰で、最後のマイケルのアメリカ手話も体得。マイケルと一緒にWe love you all.をやってきた。そして最後にマイケルのI love you のサインが出たときもWe love youの手話でお返ししたのも言うまでもない。

 千葉県では絶対に無理と思った拍手も最後に起こって感激。ただし吸音材の張られている劇場だったので音が響かずに盛り上がらなかったのは残念だった。さすがにリピーターが多いのか、エンドロールが始まっても帰る人はいなくて、たとへ静かな反応でも、心からマイケル・ジャクソンを愛している観客なのだと判って嬉しかった。マイケルが我々に投げかけたメッセージを、どうやったら実現できるのか、自分には何ができるのか考えながら高速を飛ばして自宅に戻った。シネプレックス幕張まで高速を使えば夜なら30分で行けるとは…。来年は野球も含めて幕張に通うことになりそうである。

 今日の発見は、マドンナのバックダンサーでありながらオーディションに合格にした日本人ダンサーをやっとオーディション会場の場面でみつけたこと。0.5秒ぐらい画面の左端に一瞬映った。左手に手袋をし、白いシャツを来ていたような気がするが、あまりに短いので違っているかもしれない。DVDが出たら細かくチェックすることにしようと思う。

 この映画、背景や衣裳の違いで、最低でも3つのリハーサル映像を使用しているのが判る。音楽を止めてリハーサルの場面は理解できるのだが、音楽は流れているのに画面は次々に切り替わり、全く別の日であったりする。不自然といえば本当に不自然だし、ライブでも口パクだったという伝説?があるくらいだから問題ないのかもしれない。むしろ不自然さを観客に感じさせないオルテガ監督の編集の妙なのかもしれない。マイケル・ジャクソンの衣裳のセンスも、リハーサルとはいえセンスを疑いたくなるような珍なものもあって、やはり本番とは全く違う創造過程の映像を集めたものなのだなあと改めて思った。
 そうした欠点をマイナス・ポイントにしないで、むしろ共感を呼んだのは、マイ ケルの「心」、「祈り」といったものが、彼の音楽やダンスを通じて観客に素直に伝わったからに他ならない。同じ舞台を何度も観ることはあっても、同じ映画を何度も観るのことは少ない。天使にとっては映画「おくりびと」以来で珍しいことなのである。しかも14回、劇場も5箇所変えて通ったのだから、我ながらどうかしていると冷静に考えている自分もいれば、何故毎日観に行かなかったのだろうと悔しく思う自分もいる。

 少々熱くなりすぎたような気もするが、もう映画館で観ることはできないのだから仕方がない。普段はほとんどテレビを観ない天使なので、今もアナログのテレビしかもっていないのだが、DVDの発売にあわせて、ハイビジョンテレビやらブルーレイディスクレコーダーの購入を本気で考えていたりする。それはともかく、マイケル・ジャクソンから生き方の影響を受け、何か動きだそうとする衝動が押さえきれない天使がいる。最後だからと感傷的になって涙ぐむよりも、胸の中に熱くたぎるものを感じたのは、我ながら不思議な現象だった。

 ありがとう、マイケル。

きっと天使は変わってみせます。あと4年で環境破壊を止めようと語ったのと同じように、天使もより良い生き方を選んでいきたいと思う。


2009-11-28 02:54
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