SSブログ

NANA [映画]2005-09-10 [映画 アーカイブス]

天使のスケジュールには、まったく入っていなかった映画である。職場の若い子たちは、早速観てきたようだった。「う~ん、微妙だったかも…」という感想だったので観ることもないかあと思っていた。「そういえば、うちの職場でてましたよ」「えっ!」「なんかロケしたみたい。一瞬でしたけれど」
というわけで観に行ってきました。さすがに漫画が原作のためか、十代と二十代前半の女性が大半でした。原作はまったく知らない白紙状態だったので、けっこう楽しめた映画でした。恋愛に悩み苦しんだ過去を持つ大人、もちろん現在進行形でもかまわないのだけれど絶対オススメの映画だと思います。

 上京する列車のなかで偶然に隣同士になった同じ名前を持つ二十歳同士の女の子が同居することになって…という設定。「そんな偶然があるものか」と思った人に言いたい。あるんですよ、自分の人生を変えてしまうような偶然の出会いが。天使は何度も経験しているような気がします。いや何度ではなく二度ですね。だからスンナリと物語の世界に入っていけました。それを信じられない人は、人生つまらないのじゃないかな?「運命の人」って確かにいます。それに気がつくか、気がつかないかの違いなのですが、それに気がつかない人は不幸な人かもしれませんね。

 これは偶然に出会った二人の女の子の成長物語です。恋愛に苦しみ、悩み、若者らしく自分の夢を追う生き方をする主人公たち。本当に青春の真っ直中という感じ。天使は「もっともっと悩め、苦しめ」と主人公たちに声援を送ってしまいました。ロック歌手を夢見るNANAの方は、孤独に耐え誇り高く生きる猫族の女。もう一人は素直だけれど無自覚に周囲に面倒をかけてしまう自己中心の犬族の女。お互いに相手を思いやれるようになる成長物語は、幼い部分もあるけれどとっても共感できるものでした。天使は、どちらかというと犬族かな。

 原作のイメージを持っている人には満足できない部分もあったのはなんとなくわかりました。それぞれ感情移入して読んでいるのだから、ちょっとしたズレが気になるんでしょうね。でも原作では絶対再現できない「音楽」が流れるのが、この映画の強みかと思いました。NANAが初めて都会のライブハウスの舞台に立って歌う場面とっても良かったです。ロックには嫌悪感すら持っている天使も自然に引き込まれてしまって、主人公達の心情を思いやると泣けて泣けて…。

  「こんな小娘たちの恋愛話に涙するなんて…」という内なる声も天使にはあったのですが、遠い過去の恋愛を思い出して切なくなってしまうんですよね。流れる音楽が映画にとってもあっている気がしました。そうした音楽劇の側面もあって楽しめると思います。いささか現実離れした部分もあるんはありますが、全然気にならないのが不思議といえば不思議。普段イジワルな目で観ている天使も物語の世界にドップリとつかっていたということでしょう。

 ガキの映画だからなあと観るのを躊躇している二十年前~三十年間のお坊ちゃん、お嬢ちゃんにも是非ご覧頂きたいと思います。天使は知らなかったのですが、原作はもちろん、この映画も大ヒットしているみたいですね。それも納得する内容かと思いました。


2005-09-10 00:09
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。