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<東京都民銀行スペシャル>ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤー・コンサート [演奏会]2008-01-10 [演奏会 アーカイブス]

 毎年恒例、元旦に生中継されるウィーンフィルのニューイヤー・コンサート。それにあわせて怪しげな団体が日本各地でウィーンナワルツを奏でるコンサートが開かれる。その中にあって、コンサートマスターのライナー・キュッヒルをはじめ、正真正銘のウィーンフィルのメンバーが来日するのが呼び物のウィーン・リング・アンサンブルの演奏会にでかけた。

 今回もほとんど知らない曲ばかりだったが、天使が贔屓のフルートのヴォルフガング・シュルツ 、クラリネットのペーター・シュミードルがとっても素敵で大満足。彼らにホルンのギュンター・ヘーグナー らおじさん?達がノリノリで演奏するので馴染みのない曲も楽しめた。リラックスした雰囲気の中でもクールにヴァイオリンを奏でるキュッヒルが、なんとなく福田首相に見えてきてしまって困る。メンバー全員がアイコンタクトで音楽を合わせていく様子は、本当に見ていて飽きなかった。

 アンコールは毎度お馴染み、お約束の3曲でめでたくお開きとなった。新年早々、彼らの血の通った美しい音楽にふれることができて、とっても幸福。お手軽な選曲のように思わせて、何度も涙がこぼれそうになるほど美しい響きに包まれて、実は案外深い内容だったことを思い知らされる。チェロ以外は9人が立ったままで演奏するののはいつもの通り。銀行がスポンサーのせいか年齢の高い客層。それでも「ラデツキー行進曲」では、手拍子が起こったが、ちゃんとツボを心得ていてウィーンの楽友協会の聴衆より質が高かったのに感心。ただ手を叩けばいいってものではなかったらしい。

 改装なったサントリーホール、スロープなどバリアフリーになったり、トイレが変わったりと見た目では大きく変化していなかったけれど、ブルーローズと命名された小ホールの入口に「青いバラ」のオブジェ?を発見。クリスマスの装飾を外し忘れたのかと思った。

2008年1月9日(水) サントリーホール 19:00開演

ニコライ : オペラ「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
ヨゼフ・シュトラウス : 天体の音楽
ヘルメスベルガー : 妖精の踊り
J.シュトラウス II : ポルカ・シュネル「浮気心」
J.シュトラウス II : ポルカ「狩り」
***
J.シュトラウス II : オペレッタ「くるまば草」序曲
ツィーラー : ポルカ・シュネル「人生は喜び」
ヨゼフ・シュトラウス : ワルツ「うわごと」

J.シュトラウス I : ジプシーのガロップ
ランナー : マリアのワルツ
レハール : オペレッタ「メリー・ウィドウ」から 唇は黙していても~ワルツ・メドレー
J.シュトラウス I : 狂乱ガロップ 

~アンコール曲~

J.シュトラウスⅡ
:トリッチ・トラッチ・ポルカ op.214

J.シュトラウスⅡ
:ワルツ『美しく青きドナウ』 op.314

J.シュトラウスⅠ
:ラデツキー行進曲 op.228



メンバー
  ライナー・キュッヒル (ヴァイオリン)
  エクハルト・ザイフェルト (ヴァイオリン)
  ハインリヒ・コル (ヴィオラ)
  ゲアハルト・イーベラー (チェロ)
  アイロス・ポッシュ (コントラバス)
  ウォルフガング・シュルツ (フルート)
  ペーター・シュミードル (クラリネット)
  ヨハン・ヒントラー (クラリネット)
  ギュンター・ヘーグナー (ホルン)

●プロフィール

 ウィーンならではの音楽を演奏するために結成され、ウィーンの旧市街を取り巻く見事な環状道路“リング”にちなんで命名されたアンサンブル。コンサートマスターのライナー・キュッヒルを中心に、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、ホルン各1、クラリネット2の9人編成で、全員がウィーン・フィルの腕利きのメンバーである。1991年の初来日以来、今回が17回目の来日。プログラムは毎年メンバーが交代で工夫を凝らし、知られざる名曲の紹介にも力を入れている。


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