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英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」 初日 [バレエ]




2015年4月25日(土) 東京文化会館での初日。一旦発表された配役は以下の通り。


オデット/オディール:ジェンナ・ロバーツ
ジークフリート王子:マシュー・ゴールディング
女王:マリオン・テイト
ロットバルト:ジョナサン・ペイン
ベンノ(王子の友人):マティアス・ディングマン

【第1幕】

王子の友人たち:サマラ・ダウンズ、イヴェット・ナイト、デリア・マシューズ、
チャン・イージン、ウィリアム・ブレイスウェル、ジョナサン・カグイオア、
ファーガス・キャンベル、ブランドン・ローレンス
二人の高級娼婦:アンジェラ・ポール、ローラ・パーキス
貴族、侍女たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第2幕】

小さな白鳥たち:アランチャ・バゼルガ、水谷実喜、エミリー・スミス、カーラ・ドアバー
二羽の白鳥:サマンサ・ダウンズ、デリア・マシューズ
白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第3幕】

式典長:ローリー・マッケイ
ハンガリーの姫君:エリス・シー
ポーランドの姫君:サマラ・ダウンズ
イタリアの姫君:平田桃子
チャルダッシュ:ルース・ブリル、ジョナサン・カグイオア ほか
マズルカ:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
ナポリの踊り:ジェイド・ヒューゼン、ローラ・パーキス、ジェームス・バートン、キット・ホルダー
スペインの踊り:イヴェット・ナイト、チャン・イージン、ブランドン・ローレンス、
ヴァレンティン・オロヴャニコフ
大使、小姓、護衛、従者、貴族たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第4幕】

白鳥、小さな白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団


◆上演時間

第1幕(転換3分)第2幕 14:00-15:15

休憩 20分

第3幕 15:35-16:20

休憩 15分

第4幕 16:35-16:55

開演前にビントリー芸術監督が幕前に登場し、以下の経過を発表した。その時点では27日の代役は発表されていなかったが、新しいパートナーとのリハーサルの時間が取れなかったので、第1幕のジークフリート王子役は予定通りマシュー・ゴールディングが踊り、第2幕以降はセリーヌ・ギッテンズとタイロン・シングルトンが踊るという変則的な上演となった。

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英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団公演 「白鳥の湖」(4/27)オデット/オディール役変更のお知らせ

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」(4/25、4/27)でオデット/オディールを踊る予定だったジェンナ・ロバーツが、リハーサル中に足を捻挫したため、本日(4/25)の公演に出演できませんでした。そのため第1幕のジークフリート王子役は予定通りマシュー・ゴールディングが踊り、第2幕以降はセリーヌ・ギッテンズとタイロン・シングルトンが主演いたしました。

4月27日(月)の公演につきましては、ロバーツの回復が見込めないため、オデット/オディール役は平田桃子が踊ります。ジークフリート役につきましては、当初の予定通りマシュー・ゴールディングが踊ります。

以上の変更につきまして、なにとぞご了承のほどお願い申し上げます。



冒頭のダイジェスト映像のように、国王の葬儀の行列から始まる「白鳥の湖」の物語。暗く重厚な美術で繰り広げられるピーター・ライト版。演出振付は異なるが東京バレエ団の『白鳥の湖』に客演したマシュー・ゴールディングの王子が実は一番の楽しみだった。



9.5頭身の小顔で長くて美しい手足。王子という気品と憂いに満ちた佇まいが適役と思われたのだが、第1幕と第2幕が続けて上演された部分の前半しか登場しなくてガッカリ。オデット/オディールが誰であろうと、マシュー・ゴールディングが演じるのでなければ意味が無いのである。

初日の公演を救ったのは、2日目に踊る予定だったセリーヌ・ギッテンズとタイロン・シングルトン組である。英国で黒人初の『白鳥の湖』を踊ったことで有名らしいが、深い感銘を残したゴールディングからシングルトンに突然変わってしまっては奇妙な違和感ばかりが残って、2幕は集中できなくて全く楽しめなかった。

3幕目からは、途中での配役交替もなく、本来のこの組の実力を発揮して、超絶技巧を次々に繰り出して驚かせてくれた。4幕は王子の亡骸を友人のベンノが抱きかかえて舞台前に進むうちに、背景には亡くなったオデットと王子が結ばれて立つという幕切れ。宮廷の人々など東京バレエ団のダンサーが助演していたようだが、少ない陣容でも厚みを感じさせる上演となったのは何より。

たゆまぬ訓練の賜物か、不安定なダンサーがいなかったことが日本の団体との大きな違いだろうか。決して揃っているといいがたいコールド・バレエだったのだが、ダンサーの肉体にゆるみがなくて、外国の団体を手放しで受け入れるわけではないのだが、やはり日本のバレエ団では表現しきれない積み重ねたものがあるように思えた。27日のオデット/オディール役は平田桃子に決まったようだが、マシュー・ゴールディングとの共演がどのようなものだったか大いに興味がある。
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