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ヤング@ハート LIVE in JAPAN “Young@Heart is Alive & Well” 千秋楽 [コンサート]

ヤング@ハートコーラス隊とは?

アメリカ、マサチューセッツ州の小さな町ノーサンプトン。
1982年に「やんちゃな年金生活者たち」と評される“ヤング@ハート”と呼ばれるコーラス隊が誕生した。
今や世界中を飛び回るこのシンガーたちは、なんと平均年齢80歳のおじいちゃんとおばあちゃんなのである。
普通ならこの年齢の人の多くが、隠居して自宅または高齢者施設や病院などで最後の日々を過ごすであろうときに、彼らはステージに立ち、コールド・プレイ、ジミ・ヘンドリックス、レディオ・ヘッド、トーキング・ヘッズなどのロックンロール・ナンバーを大声で歌い上げるのだ!

ヤング@ハートは1982年にマサチューセッツ州ノーサンプトンの高齢者向け住宅ウォルター・サルヴォ・ハウスの住人により結成された。
結成当初から指揮者であり、コーラス隊を指導しているボブ・シルマンは語る。
「結成当初のコーラス隊のメンバーの中には二つの大戦を経験した人もおり、結成当初88歳だったアンナ・メインは、100歳になるまでメンバーとして歌い続けてくれました。そして1983年、町で一番魅力的な劇団ノー・シアターの協力を得て、”ヤング@ハート”の初公演は4回のショーを完売してしまうほど大成功を収めたのです。」

その大成功のパフォーマンスから13年後、それまで毎年ノーサンプトンでの公演を続けていた彼らに、ノー・シアター劇団の協力の下、ヨーロッパ・ツアーの計画が持ち上がった。「ノー・シアター劇団が毎年恒例でロッテルダムでの演劇祭に参加をしていて、たまたま1996年のテーマが『永遠の若さ』だったこともあり、劇団主催者のロイ・フォードリーが我々のことを話してくれて、ツアーを行うことになったのです。」
それから、新しい楽曲を加え、衣裳を取り入れ、<ロード・トゥ・ヘヴン>という舞台を完成させたヤング@ハートは大反響を呼び、1997年から2004年にかけてヨーロッパ、オーストラリア、カナダで更に12回の公演を成功させた。

2000年11月には、ロンドン・インターナショナル・フェスティヴァル・オブ・シアター(LIFT)後援のもと、リリック・ハマースミス劇場での公演が実現。
また、このロンドンでは<ロード・トゥ・ノーウェア>の基礎も築いた。この作品はLIFTを初め、ロッテルダム市立劇場、ベルリンのヘッベルシアター、ブルージュ2002から共同で制作を依頼されたものである。初公演は2004年の秋、ロッテルダム市立劇場でアウド・ルクサール・シアターにて行われた。

ヤング@ハートにはプロとして舞台や音楽活動を行っていた人も数名、アマチュアとして多数の舞台経験を持つ人も在籍している。
また、80歳になって初めて舞台に立ったメンバーなどもいる。1982年の結成当時のメンバーは1人も残ってはいないが、その精神は脈々と受け継がれている。

そのヤング@ハートが2010年3月、いよいよ日本でコンサートを開催する。
今回のメンバーは73歳から、なんと89歳まで!!アメリカ、ヨーロッパなどではショーを行ってきた彼らも、アジアでコンサートを行うのは今回が初めてとなる。
きっと不安や緊張があるだろうとついつい心配してしまうのだが、どんなときにもすべてを受け入れ、楽しむことを忘れない彼らにとって、そんな気遣いは無用かもしれない。ステージに上がった彼らは、きっとぶったまげるようなパフォーマンスを披露してくれるだろう。

歌うことは生きること、生きることは歌うこと。ヤング@ハートのステージは、生きることの歓びを教えてくれる。
笑って、泣いて、感動して、世界一いかしたロックンロール・コーラス隊が日本を元気にする!

映画を観てから、もし来日したら絶対に観に行くと決めていた。今日は神奈川県民ホールで「ラ・ボエーム」を観る予定だったのだが渋谷のオーチャードホールに駆けつけたのだった。



 はっきり言ってお年寄りが大好きな天使…。コンサートが終わってから、メンバーによるお見送り?というか握手会があったのだけれど、観客の多くが参加したため長蛇の列。1時間近くも経過してしまって、さすがに高齢のメンバーの健康状態が危ぶまれて途中で打ち切り。握手できなかった並んでいた観客にはコンサート・ディレクターのボブ・シルマンが一人一人と握手してお詫び。最後にはメンバーの中にお誕生日の人がいたらしく、ハッピー・バースデーを歌ってお開きとなった。これがオペラやバレエの熱心な?ファンだったら怒号が巻き起こるところだが、さすがに80歳を越える老人に無理を強いるような人はいなかった。

 最後の方に並んでいたのだが、天使は車椅子で先に退場したメンバー以外とは全員握手できた。メンバーは椅子に腰かけて握手していたので、観客は上から目線で握手することに。う~ん、これはちょっと違うような気がして、天使は極力姿勢を低くして同じ目線の高さで握手。全員がとってもチャーミング。特に男性メンバーには魅力的な人が多かったような気がした。プログラムを見ると男性は9名、最高齢は85歳。女性は16名、最高齢は87歳。参加してから17年のメンバーもいれば、入団をWaitingしているメンバーも参加していたようである。

 舞台はとっても簡素。下手に6名のバンド。舞台には3本のスタンドマイク。最初に中央の小さなスクリーンに世界各国をツアーする映像が映って、いよいよ日本にというところでスクリーンが飛んで舞台奧からメンバー達が歩みでてくる演出。最初は囁くよう歌声で始まった。全員がブルーのシャツにジーンズ。歳はとっていても足が長いのでかっこいい。

 背の低い女性から背の高い男性までが四列?くらいに並んで、ソリストがセンターマイクに進んで歌い、メンバーが適時コーラスを担当するという進め方。舞台の両脇にはPA用のスピーカーが並び、オペラ公演ではお馴染みの縦型の電光掲示板が歌詞の和訳を逐次表示するという演出。甘い恋の歌も、年齢を重ねた彼らが歌うと、全く別の意味を帯びてくるという寸法。日本側の主催者の配慮なのだろうが、上手い演出だった。これこそが「ヤング@ハート」の神髄だからである。アンコールも含めて全部で29曲が歌われるが、全曲を歌うわけではなく上手く編曲された短縮版である。それでも1時間近く立ったまま歌ったり、踊ったりするのだから、なかなかパワフルな老人たちである。

 会場からは楽曲が終わる度に大きな拍手。一部馴染みのない曲だったので、拍手のタイミングを逸したのがあたったのもご愛敬だった。観客の年齢層は赤ちゃんから80歳を越えたような熟年まで幅広かった。「踊りたいよね」というボブ・シルマンの言葉にのって、マイケル・ジャクソンのI Want You Back / Man in the Mirrorのメドレーで場内は総立ちで踊っていた。もちろん踊らないし、立ち上がらない観客も存在したけれども、なかなかノリのよい観客だったように思う。

 さらに主催者の募集したリクエストによって、坂本九の「上を向いて歩こう」、ブルーハーツの「リンダリンダリンダ」、RCサクセション 忌野清志郎「雨上がりの夜空に」が日本語で歌われた。そしてアンコールでは、映画の中で練習が困難を極めた“Yes We Can Can”と冒頭と同じく囁くような声で歌われた“Forever Young”に最も感動させられた。涙が止まらなくて、止まらなくて。再来日が待たれる。

セットリストは以下の通り

1.Intoro Video
2.You Can't Always Get What You Want
3.Come as You Are
4.Schzophrenia
5.Dance in the Dark
6.White Rabbit
7.Somebody to Love
8.Purple Harz
9.Martha
10.Heaven
11.Road 2 Nowhere

休憩

12.Film:Stayin'Alive Music Video
13.She's Not There
14.Please send Me Someone to Love
15.Baby Please Don't Go
16.Dissapear
17.Cure for Pain
18.Waiting Room
19.I Wanna Be Sedated
20.I Want You Back / Man in the Mirror
21.Change
22.So Tired
23.Japanese Medley
上を向いて歩こう / リンダリンダリンダ / 雨上がりの夜空に
24.Walk on the Wild Side

アンコール
EN1.Yes We Can Can
EN2.Forever Young
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