スネークフライト [映画]2006-10-23

解説: ホノルル発ロサンゼルス行きの飛行機内を舞台に、FBI捜査官をはじめとする乗客たちと犯罪組織が放った無数の毒蛇たちの攻防が繰り広げられるパニック映画。主人公のFBI捜査官をサミュエル・L・ジャクソンが演じる。彼に協力するキャビンアテンダントには「ER 緊急救命室」のジュリアナ・マーグリーズ。監督は『セルラー』のデイヴィッド・R・エリス。蛇と戦うヒーローを演じたサミュエルの勇姿に注目。

殺人事件を目撃したため、ある組織から命を狙われることになった青年ショーン（ネイサン・フィリップス）。彼を暗殺者の魔の手から救出し、証人として裁判所に送り届けることになったFBI捜査官フリン（サミュエル・L・ジャクソン）は、ショーンを連れてホノルル発ロサンゼルス行きの飛行機に搭乗するが……。

上映時間 107分
監督 デヴィッド・R・エリス
脚本 セバスチャン・グティエレス 、ジョン・ヘファーナン
音楽 トレヴァー・ラビン
出演　サミュエル・L・ジャクソン 、ジュリアナ・マーグリーズ 、レイチェル・ブランチャード 、ネイサン・フィリップス 、フレックス・アレクサンダー 、キーナン・トンプソン 、キース・“ブラックマン”・ダラス 、リン・シェイ 、ブルース・ジェームズ 、サニー・メイブリー 、トッド・ルイーソ 、ジェラルド・プランケット 、デヴィッド・コークナー 、ボビー・カナヴェイル 、エルサ・パタキ 、バイロン・ローソン 、トム・バトラー

　疲れた時はオ馬鹿映画に限る！予告編を観て最高に笑わせてくれた映画「スネークフライト」を観てきました。全米初登場第一位だったとか。なるほどこういう映画がアチラでは受けるんだと感心したり呆れたり。もう突っ込みどころ満載で最高に楽しませてくれました。もうB級映画の王道を行く映画でした。

　エロ・グロ・ナンセンスといいますが、あまりグロテスクなシーンは少なくて、本当は多いのかもしれませんが天使は大笑いしていましたから気がつかなかっただけかも。ちょっと感じの悪いファーストクラスのオヤジが大蛇に飲み込まれるシーンなんてお約束すぎる展開ですが、観客の期待通りの画面でスッキリです。だって飲み込まれて当然な行為が多くの観客の反感を買っているはずですから…。エロもそれは禁じ手だろうというエロエロぶりで楽しませてくれます。ちょっと恥ずかしくて普通だったらボツのようなベタすぎるシーンもあります。

　笑ったり、予想通りに驚かされたり、たぶん彼の地では劇場で大騒ぎして観るのでしょうね。最後のエンドロールまで見終わって周囲を見回すと観客は天使ひとりだけ！やっぱり蛇嫌いの人が多いのかもしれません。あんまり気味悪くないんですけれど…。

　それにしても登場人物の存在感のなさって何？っていう感じでした。B級俳優ばかり集めた感じです。だからとっても微妙。あれ？そういえば蛇も存在感が希薄のような…。オートバイにサーフィンにラップに、テレビゲームまで若者向けの商品の数々がさりげなく挿入されていて「クール」などとつぶやきながら商品を買ってしまうのでしょうね。

　それにしても人を簡単に死なせますねえ。パニック映画なので仕方ないですが…。そうした後味の悪さを希釈させるようなあり得ないオチで、思いきいり引いてしまった天使です。ジャンボジェットらしいいですが操縦席内はあんなに大きくありませんので念のため。映画的な嘘と目をつぶらなければやってられません。目をつぶれるかどうかが楽しめるかどうかの別れ道でしょうか？天使は久しぶりに思いっきり楽しみました。

　そうそう知っているジャンボジェットのパイロットがゲームの操縦に挑みましたが見事に失敗していました。だからその逆は、ありえるかも…。


2006-10-23 23:29